大谷翔平、二刀流の価値は“測定不能” 米サイト指摘「表す言葉を持っていない」

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

選手評価の指標「WAR」は「二刀流を扱う準備ができていなかった」

 セイバーメトリクスの指標の一つである「WAR」。平均的な代替選手が出場した場合と比較して、その選手が出場した時にチームの勝利数をどれだけ増やすことができるかを示した指標で、投球、打撃、守備、走塁を総合的に評価できることから、近年はよく用いられている。しかし投打二刀流でメジャーリーグを席巻するエンゼルス大谷翔平投手の価値は「WAR」では表せられないとの指摘が米国でなされ、話題になっている。

 米国の野球専門シンクタンク「ベースボール・プロスペクタス」は大谷を特集。著者のラッセル・A・カールトン氏は今年初めに元編集長と話した際に大谷の価値を図ることの難しさについて議論。カールトン氏は「オオタニはWARを壊すだろう」と元編集長に告げたという。

 問題は、フィールド上での価値の測定ではなく、投手と野手両方をこなせる二刀流の存在によってエンゼルスはロースター枠を1つ浮かせることができ、チームはその枠を他の選手に充てることができることだと指摘。「これも価値というべきだろう」と述べている。

 カールトン氏はまた「オオタニの二刀流の能力が、エンゼルスや他球団にもたらすものを正しく認識する必要がある」と説明。「WAR」は「二刀流を扱う準備が全くできていなかった」と解説する。

 オオタニが仮に負傷者リスト(IL)入りしたら、エンゼルスは「厳しい状況に置かれる」とも。大谷の存在がエンゼルスの6人制ローテーションを可能にしているが、欠いた場合は5人制ローテにして指名打者を埋める野手を昇格させるか、6人制継続のために投手を昇格させ、いつもより少ない野手で戦わなくてはいけなくなるとしている。

 大谷を欠いた時、エンゼルスは「オオタニのパフォーマンスを失うだけでなく、オオタニがもたらす柔軟性も失ってしまう。私たちはその価値を表す言葉を持っていない」とし、「WARはそれを捉えるようにはできていない」と伝えた。

 カールトン氏はさらに「ショウヘイ・オオタニはWARを壊す選手ではないかもしれないが、指標が二刀流選手を正しく評価する役目を果たしているか腹蔵のない議論をする必要が我々にはある」と問題提起している。メジャーリーグで認知されている「WAR」の評価基準の枠からはみ出して活躍する大谷。二刀流右腕の凄さを物語るエピソードだ。

(Full-Count編集部)

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