明桜・風間、“高校BIG3”で甲子園1番乗り 森木&小園をライバル視「投げ合いたい」

ノースアジア大明桜・風間球打【写真:荒川祐史】
ノースアジア大明桜・風間球打【写真:荒川祐史】

秋田大会決勝は明桜が6-0で秋田南に勝利、風間は3安打8K完封

 全国高校野球選手権の秋田大会決勝が23日、こまちスタジアムで行われ、ノーズアジア大明桜が6-0で秋田南に勝った。今秋のドラフト1位候補の風間球打投手(3年)が、3安打8奪三振で完封。4年ぶり10度目の夏の甲子園の切符を手に入れた。

 エースの力投が4年ぶりの夏の夢舞台を手繰り寄せた。2回に1死満塁のピンチを併殺で切り抜けると、3回に味方が3点を先制。序盤は変化球中心の配球だったが、中盤は速球を多用。相手打線に的を絞らせず、秋田南打線をわずか3安打に抑えた。

「緊張はしましたが、余裕持って投げることができました」。冬場は雪の中でランニングを重ね、上半身はウエートトレーニングで体を強化。「疲れにくくなった」と手応えを掴む。この日も、9回でも球速は153キロを計測していた。

 今大会で世代最速となる157キロをマーク。高知高の森木大智投手、市和歌山の小園健太投手とともに「高校BIG3」とも呼ばれる逸材。一足先に甲子園への切符を手にし、ライバルたちの存在を意識する。「甲子園で投げ合いたい。勝ったら周りの目も変わってくると思う」と意欲を燃やす。

 秋田大会優勝の喜びもそこそこに、視線はすでに甲子園を向いている。「158キロを出して、東北に初めて優勝旗を持っていきたい」。8月9日の開幕まで2週間余り。周囲の注目を集める準備はできている。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY