創部6年目で春夏連続準V 立命館守山を強くした「言いたくても言わない」指導
立命館大学時代は副主将、秋武祥仁監督が持つ方針は自主的に考える習慣を植え付ける狙い
甲子園出場への壁は高かった。全国高校野球選手権の滋賀大会決勝が29日、皇子山球場で行われ、初めて夏決勝まで勝ち上がった立命館守山は近江に0-6で敗れ、甲子園出場はならなかった。チームを率いる秋武祥仁監督は「本当にいいものを見せてくれた。残してくれた功績は非常に大きい」と、目を赤くしながら3年生を称えた。
序盤はどちらに転んでもおかしくない展開だった。先発の北村怜士投手(3年)は初回こそボール先行だったものの、3回までヒットは許さなかった。迎えた4回、1死から2者連続死球を与え、一気に近江ペースに。2本の適時打を許してこの回3失点。ここまで3試合でコールド、全4試合で2桁安打を放った打線も近江の山田陽翔投手(2年)、岩佐直哉投手(3年)を前に2安打と沈黙した。
甲子園出場はならなかったが、創部6年目にして、夏の決勝戦まで登り詰めた。春季県大会は3回戦で近江に逆転勝利。そのまま準優勝し、近畿大会にも出場した。秋武監督は「当然(近江も)レベルが上がっているというのは分かっていました。やっぱり差があったのかなと感じます」と肩を落とした。