五輪イスラエル代表を支える64歳の日本人コーチ 地元紙も注目「全てボランティア」

五輪に出場したイスラエル代表には、1人の日本人コーチがいる【写真:Getty Images】
五輪に出場したイスラエル代表には、1人の日本人コーチがいる【写真:Getty Images】

2012年にイスラエルへと移り住み、同国の野球界発展に貢献

 29日に横浜スタジアムで行われた東京五輪野球競技のグループリーグB組初戦。2008年の北京五輪に続く連覇を狙う韓国代表を終盤まで苦しめたのが、五輪初出場のイスラエル代表だった。キンズラー、ラバーンウェイの2ランで一時、リードを奪ったものの、延長タイブレークの末にサヨナラ負けを喫した。

 そのイスラエル代表を支えてきた1人の日本人コーチがいる。岐部和正さん、64歳。イスラエル代表のコーチとして五輪で日本に“凱旋”した岐部さんをイスラエルの地元紙「ザ・タイムズ・オブ・イスラエル」が特集している。

「日本人野球コーチがオリンピックのために東京に戻る――イスラエル代表とともに」と題した記事を掲載した「ザ・タイムズ・オブ・イスラエル」。記事によれば、岐部さんは九州で30年以上、体育教師として働く傍ら、野球のコーチを務め、その後、イスラエル人の妻と共にイスラエルで暮らすようになったという。

 2012年に妻がイスラエル国内にある野球場に岐部さんを連れて行ったことが、イスラエル代表との繋がりを生んだ。その後はボランティアとして、イスラエルの野球界発展に貢献。記事よれば、ユース世代の育成などにも携わり、2017年のWBCでのスーパーラウンド進出や今回の五輪出場にも力を注いだ。
 
 記事では「彼はそれを全てボランティアとして、有り余る忍耐力と笑顔を持ってやっている」と言及。五輪出場を決めた2019年のヨーロッパ予選に向けた合宿の際には、練習開始の1時間以上前から自転車に乗ってグラウンドに姿を見せ、練習の準備に汗を流していたという。

 横浜で行われた韓国戦に向けた練習でも「内外野にノックを打ち、打撃投手を務め、選手やスタッフ中に響き渡るポジティブなエネルギーを発散していた」と記事では言及されている。また、イスラエル代表のエリック・ホルツ監督のコメントも紹介されており「彼は私たちの日々の活動において大きな役割を果たしている。今まで私が会った中で最もワンダフルな人間だ。彼の半分しか生きていない人よりも働くだろう」と指揮官も絶賛している。

(Full-Count編集部)

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