元DeNA・小池Jr.の2年生4番が“有言実行”の決勝打 東海大菅生が聖地まであと1勝

選抜で中京大中京・畔柳の150キロを体感「打ち返せるように」と原点回帰

 夏に向けての、成長の起点となった試合がある。春の選抜準々決勝で、中京大中京に0-6で敗れた。今秋のドラフト上位候補と言われる中京大中京・畔柳亨丞投手(3年)にチームは2安打。150キロを超える直球への対応が必要不可欠だと感じた。

「畔柳投手の球がすごく速かった。150キロを超えてくる投手は全国にたくさんいるので、それを打ち返せるようにならなければ」。スイングスピードを意識し、毎日繰り返す素振りでも測るようになった。いまでは春から10キロ以上アップし、145キロを計測する。

 春4度、夏3度の甲子園出場歴のある強豪・東海大菅生の4番を2年生で打つ。「3年生の分まで打たなきゃいけない」というプレッシャーはもちろんある。気持ちを楽にしてくれたのは、4番を務めてきた堀町沖永外野手(3年)の言葉だ。「お前が4番だから、お前の打撃をしてこい」。自分の役割に集中できるようになった。

 甲子園まであと1勝。何をすればいいかは分かっている。「自分たちは甲子園で日本一をとることを目指している。エース級の投手から打つことが4番の役割だと思っているので、そういう場面で打てるように」。8月2日の決勝は、2019年に続く2大会連続出場を狙う国学院久我山が相手。小池は“有言実行”で、聖地への道を切り開く。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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