侍ジャパン、金メダルへ警戒すべき打者は? DeNA助っ人は4割超え、一発長打に注意

米国代表のトリストン・カサス(左)とタイラー・オースティン【写真:Getty Images】
米国代表のトリストン・カサス(左)とタイラー・オースティン【写真:Getty Images】

オースティン、カサスの中軸打者が当たっている

 東京五輪を戦っている野球日本代表「侍ジャパン」は7日、横浜スタジアムで悲願の金メダルをかけ、米国との決勝に臨む。準々決勝でも顔を合わせ、接戦を演じていた両チーム。森下暢仁投手が先発する侍ジャパン投手陣が気をつけるべき打者は誰か。大会のデータから読み解く。

 今大会5試合を戦ってきた米国で、最も打撃成績を残しているのはDeNAのタイラー・オースティン外野手だ。5試合で21打数9安打2本塁打7打点、打率.429をマーク。5日の韓国戦でもきっちり2安打を放っており、好調が続いている。勝手知ったる本拠地・横浜スタジアムでの試合、そして、良く知る投手ということで、最も警戒すべき打者となるだろう。

 オースティンの後ろを打つトリストン・カサス内野手も気をつけたい打者だ。レッドソックス傘下の3Aでプレーするカサスは2018年の米ドラフト1位。この五輪ではオースティンよりも多い3本塁打を放ち、打点も8打点を挙げている。打率は.263で、粗さは感じるものの、一発長打があるだけに慎重に攻めていきたい打者だ。

 大会でのチーム打率.247は日本(.288)や準決勝で敗れた韓国(.296)よりも低いものの、やはり出場6か国でトップの7本塁打、28打点をマークしているパワーは脅威となりそう。中軸のオースティン、カサスだけでなく、ジェイミー・ウェストブルック外野手やニック・アレン内野手も一発を打っており、打線を通して長打は警戒したい。

 5日の韓国戦ではウェストブルック、9番を打ったジャック・ロペス内野手が2安打ずつを放っており、こういった状態が上向いている打者も気をつけたいところか。

 侍ジャパンは広島の森下が先発。4日の韓国戦で先発した山本由伸投手を除く10投手総動員で戦える。4連勝で勝ち上がり、試合数が最も少ない侍ジャパンは投手起用の面でも不安はなさそうだ。2度目の対戦となる米国を返り討ちにし、37年ぶりの金メダルを手にしてもらいたい。

(Full-Count編集部)

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