大谷翔平を「歩かせることも」 ド軍監督、大ピンチで異例の満塁策を考えていた

試合後の会見に臨んだドジャースのデーブ・ロバーツ監督(画像はスクリーンショット)
試合後の会見に臨んだドジャースのデーブ・ロバーツ監督(画像はスクリーンショット)

ロバーツ監督は8回2死一、二塁で大谷を敬遠で歩かせることを考えていたと明かす

■ドジャース 5ー3 エンゼルス(日本時間8日・ロサンゼルス)

 異例の満塁策も考えていた? ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は7日(日本時間8日)の本拠地・エンゼルス戦後、8回のピンチで代打で出場した大谷翔平投手を敬遠四球で歩かせることを検討していたと明かした。試合後の会見で「歩かせて満塁にすることも考えた」と語った。

 3-3で迎えた8回2死一、二塁。大谷は8番の投手・キハダの代打として登場した。ドジャースは地区優勝争いへ取りこぼしが許されない。結局は剛腕グラテロルに託したものの、ロバーツ監督は一、二塁から満塁策を取ることも考えたという。

「以前もやったことがあるが、ブラスダーの球や(満塁で)ボールがキャッチャーの後ろに行ってしまうこと、四球を与えてしまうかもしれないことなどを考えた。ブラスダーが丁寧に投げていたし、彼をアウトにできるチャンスがあると思った。うまくやったブラスダーを称えたい」

 大谷への敬遠四球で大ピンチを招く。かつて大リーグではバリー・ボンズが満塁で敬遠されたことがあったが、一、二塁から満塁策を取っていれば異例の戦術となっていただろう。エンゼルス・マドン監督も満塁策は頭にあったようで、試合後に「まだベースが空いていた。右打者のジャッキー(メイフィールド)が次の打者で、ドジャースはどうするだろうと思っていた。そしたら彼らは勝負してきた」と振り返った。

 大谷はグラテロルの163キロの高速シンカーに空振り三振。勝ち越しのチャンスを生かせなかった。それでも、代打1打席でこの駆け引き。あらためて強打者としての存在感を知らしめた。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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