大谷翔平より年下ばかり 若返ったエ軍先発陣に地元紙期待「楽観視する理由を与える」

地元紙がエンゼルスの若き投手陣に注目【写真:AP】
地元紙がエンゼルスの若き投手陣に注目【写真:AP】

シーズン折り返し後にチーム防御率が改善、立役者は若手先発陣

 大谷翔平投手が所属するエンゼルスは今季も苦戦している。9日(日本時間10日)時点での成績は56勝56敗の勝率5割。ア・リーグ西地区4位に沈み、2014年を最後に遠ざかっているプレーオフ進出は今季も苦しい状況にある。ただ、来季以降の巻き返しに向けて明るい光も差してきているようだ。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は若き投手陣に注目。「若手投手たちの最近の活躍がエンゼルスに楽観視する理由を与える」との見出しでリポートしている。

 記事は、エンゼルスが今季もプレーオフを逃すのは「ほとんど確実のように思えると」とする一方で、「2022年シーズンに関しては、鵜呑みにはできないが、前を向ける理由を人知れずに与えている」と説明。それは投手陣であるとして、「過去数年間においてエンゼルスが苦戦している主な理由である投手陣は、峠を越えたのかもしれない」と伝えた。

 実質シーズンの中間地点だった7月2日(同3日)時点でのチーム防御率は5.06だった。ところが、翌日から8月8日(同9日)のドジャース戦までのチーム防御率は3.67に改善。特に、若手がけん引したこの期間の先発投手の防御率は3.36でメジャー6番目の成績になっている。

 記事は「ここで疑問なのは、改善された投手陣の活躍が“まぐれ”なのか、それとも将来的に心強い兆しなのかということだ」として検証している。

 27歳の大谷は今季でメジャー4年目だが、本格的にプレーするという点では投手としてはほとんど2年目。24歳のパトリック・サンドバル、25歳のハイメ・バリアの最近の活躍に加え、23歳のホセ・スアレス、23歳のクリス・ロドリゲス、22歳のリード・デトマーズらも、「サンプルサイズは(大谷、サンドバルらに比べると)小さいながらも心強い兆しを見せている」と評価している。

 さらに25歳のグリフィン・キャニングに関しても、今季は不調で7月中旬に負傷者リスト(IL)入りしたものの「過去3シーズンはメジャーレベルで登板できる兆候を示していた」と指摘する。

 マドン監督はサンドバル、バリア、スアレスの3投手について「内面的に彼らは変わった。以前ほど神経質になっていない。ミスをすることに関して以前ほど彼らは心配していない」と評している。

 若手先発陣が一本立ちして来年につながる投球を見せられるか。その先に、長らく遠ざかっているプレーオフ進出が見えてくる。

(Full-Count編集部)

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