東京五輪決勝に臨む米国代表に送った“粋なメッセージ” 仕掛け人が語った舞台裏

東京五輪で銀メダルを獲得した米国代表【写真:AP】
東京五輪で銀メダルを獲得した米国代表【写真:AP】

心和む演出は横浜高~法大~JR東日本でプレーした松浦健介さん

 東京五輪で侍ジャパンは米国との決勝戦を制し、悲願の金メダルを手にした。決戦前日に話題となったのは、練習していた都内の球場で米国代表に送られたメッセージだった。電光掲示板を使った粋な演出をした日本人スタッフが、舞台裏を語った。

 日本と金メダルをかけた最終決戦前日、米国代表は都内にある大田スタジアムで最終調整していた。その米国チームに向け、バックスクリーンの電光掲示板に英語のメッセージが映し出された。「Thank you for coming TOKYO2020 Good Luck! Team USA」。来日に対する感謝と、決戦の健闘を祈る言葉だった。

 粋な演出を考えたのは、横浜高で4番打者として甲子園に出場し、法大、JR東日本でもプレーした松浦健介(まつうら・たけゆき)さんだった。松浦さんはJR東日本野球部でマネジャーを務めた経験などから、東京五輪に参加する全6チームの公式練習場だった大田スタジアムの運営や管理を任された。練習最終日、松浦さんは大役を無事に終える安堵と各国代表への感謝の思いでいっぱいだった。

「どのチームもメダルに向けて必死で、練習を見ているだけで感動しました。紳士的な振舞いにも心を打たれて、感謝の気持ちを伝えようと思いました」

 新型コロナウイルスの感染リスクも考え、米国選手やスタッフ全員にメッセージを届けられるよう電光掲示板を使った。「喜んでもらえたのでよかったです」。最後の一戦に、けがなくベストを尽くしてほしい。大田スタジアムの職員らとともに、日本と金メダルを争うライバルにも、健闘を祈る気持ちを込めた。

 松浦さんは他にも、大会期間中に誕生日を迎えたドミニカ共和国の選手にも電光掲示板で「誕生日おめでとう」とメッセージを送ったという。新型コロナの影響で行動が制限された選手たち。異国の地でストレスのかかる中、心を和ませる演出だった。

【画像】侍JAPANとの決勝戦前日、練習で利用した球場で米国代表に送られた粋なメッセージの実際の写真

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