トレードに“超”積極的な日本ハム 過去にも吉川、糸井、マイケルらが他球団へ
過去には首脳陣批判が引き金となった放出劇も…
2009年オフにはマイケル中村投手、工藤隆人外野手を巨人へ送り、二岡智宏内野手、林昌範投手を獲得した。マイケルは2006年に当時のパ・リーグ記録となる39セーブを挙げ日本一に貢献。その後も34、28セーブを挙げ不動のクローザーとして活躍していた。巨人から獲得した二岡は、故障と坂本の台頭で遊撃の定位置を失っており、トレードが成立した。
また、不祥事が引き金となっているという意味では今回と似ているのが2007年オフ、エース・金村暁投手と阪神・中村泰広投手の交換トレードだ。金村はシーズン終盤のロッテ戦、白星の権利を目前に降板させられた試合で首脳陣批判。球団による出場停止処分を経て日本シリーズでは登板したものの、オフに放出された。2人の年俸の違いから「格差トレード」と呼ばれ話題になった。
トレードに積極的なのは、東京を本拠地としていた時代からの流れだ。1974年オフに日拓ホームを買収し球界参入した日本ハムは“暴れん坊”と言われたチームカラーからの脱却を図った。大下剛史内野手を広島へ、大杉勝男内野手をヤクルトへトレードし、翌オフには張本勲外野手を巨人・高橋一三投手らと交換した。チームの基盤ができ、Aクラスに顔を出すようになってからも強化には貪欲で、1980年オフには広島・江夏豊投手を獲得するためにエース・高橋直樹投手を放出。江夏は1981年のパ・リーグ優勝に貢献した。
栗山監督が就任した2012年以降、4番を張り続け打点王3回という実績を残した中田の移籍は、日本ハムと巨人にどのような影響をもたらすのか。注目が集まる。
(Full-Count編集部)