カブレラ、史上28人目の通算500本塁打　敵地でカーテンコール「とても嬉しく思うよ」

通算499本塁打から8試合ノーアーチ「デトロイトでの試合はタフだった」

■タイガース 5ー3 ブルージェイズ（日本時間23日・トロント）

　タイガースのミゲル・カブレラ内野手が22日（日本時間23日）、敵地のブルージェイズ戦で史上28人目の通算500号本塁打を達成した。「4番・指名打者」で先発出場。6回に13号ソロを放ち、大台に到達した。「素晴らしい気持ちだった。同点になるホームランだったので良いタイミングだった。この連戦、勝ちに来ているからね。良い試合だった。勝てて良かった」と振り返った。

　1点を追う6回1死。左腕マッツから右中間へ同点13号ソロを放った。チームメートはベンチ前で祝福。敵地でカーテンコールを受け、「とても嬉しく思うよ。毎日味わえる喜びではない」と表情を緩めた。この日は5打数1安打で通算2955安打。3000本安打の大台にも「45」と近づいている。

　通算499本目のアーチを放ってから8試合連続ノーアーチだった。稀代のスラッガーもプレッシャーを感じていたという。「かなりだよ。先週のデトロイトでの試合はタフだった。観客があれほど大きなエネルギーを持って興奮しているのを見るのはここ5、6年で初めてのことだった。コメリカパークにエネルギーが戻ってきたのを見るのは素敵なことだった。いろんな思いが駆け巡っていたよ。デトロイトで達成したかったから。でもあそこでホームランを打つのは難しいんだ」。試合後にはロッカールームで同僚からシャンパンをかけられて、祝福された。

　ベネズエラ出身のカブレラは2003年にマーリンズでメジャーデビューし、同年のワールドシリーズ制覇に貢献。2008年からタイガースでプレーし、2012年には打率.330、44本塁打、139打点で3冠王に輝いた。ア・リーグのMVPを2度獲得し、オールスター戦には11度選出されている。