大谷翔平、史上初の投打月間MVPなるか? 球団初の「40発&20盗塁」にも期待

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】
エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

8月は3勝0敗、防御率1.80、敵地オリオールズ3連戦は偉業ラッシュの可能性

 エンゼルスの大谷翔平投手は24日(日本時間25日)からの敵地・オリオールズ3連戦で“大偉業”に挑む。“元祖二刀流”ベーブ・ルース生誕の地として知られるボルティモアでは2年ぶりのプレー。25日(同26日)には中6日を空けて、今季9勝目を目指して先発する。

 月間最優秀投手(ピッチャー・オブ・ザ・マンス)のかかった投球となりそうだ。大谷は8月は3試合登板し、リーグ2位タイの3勝0敗、防御率1.80をマーク。20イニングを投げ、20奪三振、3四球と安定感抜群の投球を見せている。レイズの剛腕・マクラナハンは4戦4勝、防御率2.70(23回1/3で29奪三振、6四球)。タイガース・スクバルは2勝1敗、防御率1.02(17回2/3で17奪三振、2四球)、インディアンス・マッケンジーは2勝1敗、防御率1.93(28回で28奪三振、2四球)らライバルは多そうだ。

 それでも、25日のオリオールズ戦でも好投をすれば、日本人投手5人目の月間最優秀投手獲得の可能性は広がる。6、7月は打者で月間MVPを受賞しており、打者と投手の両方となれば史上初。また、3度選出は野茂英雄、伊良部秀輝を超えて日本人最多となる。

 打者でも快挙がかかっている。ア・リーグ東地区のオリオールズ本拠地では通算10打数2安打の打率.200、1打点。この3連戦でアーチを描けば、ア・リーグ15球団の本拠地で本塁打を放ったことになる(レンジャーズは新球場で0本塁打も旧球場で4本塁打)。また、22日のインディアンス戦で今季19個目の盗塁に成功。メジャーでは2019年ブレーブス・アクーニャJr.、ブルワーズ・イエリッチ以来2年ぶり、エンゼルスでは球団史上初となる「40-20(40本塁打と20盗塁)」の達成にも期待がかかる。

 対するオリオールズは2日(同3日)の敵地・ヤンキース戦で勝ったのを最後に33年ぶりの18連敗。1988年に記録した球団ワースト記録の21連敗まで、あと3敗に迫っている。いずれにしても、さまざまな記録がかかった3連戦となりそうだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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