V候補の智弁学園と明徳義塾が激突、近江は神戸国際大付と近畿対決…準々決勝の見所

智弁学園・小坂将商監督【写真:編集部】
智弁学園・小坂将商監督【写真:編集部】

初の8強は京都国際と神戸国際大付の2校

 第103回全国高校野球選手権は25日に3回戦4試合が行われ、準々決勝進出8校が出揃った。北海道、東北、関東、東海、九州勢は姿を消し、近畿勢は史上最多の5校が勝ち残った。26日の準々決勝の顔合わせは以下の通りになった。

〇第1試合:京都国際(京都)-敦賀気比(福井)

 初出場の京都国際は前橋育英を1-0、二松学舎大付を6-4(延長10回)と関東勢を連破した。2年生エースの森下瑠大は前橋育英相手に4安打完封。二松学舎大付戦では自ら本塁打を放ち、延長10回を完投した。7年ぶり8強の敦賀気比は打線が持ち味。8-6で日本文理を破った2回戦で16安打、2回までに6点を奪って主導権を握った。三重との3回戦でも初回に5点を挙げて逃げ切った。

〇第2試合:石見智翠館(島根)-智弁和歌山(和歌山)

 石見智翠館は校名が「江の川」だった2003年以来18年ぶりの8強入り。2回戦で弘前学院聖愛に4-3で競り勝ち、3回戦は日大山形に5-4で9回サヨナラ勝ちした。智弁和歌山は宮崎商の辞退により2回戦を不戦勝、初戦となった3回戦で高松商を5-3で破り、13年ぶり準々決勝を果たした。エース右腕の中西聖輝(3年)が9回途中まで6安打3失点、打線も11安打と活発だった。

近江・多賀章仁監督【写真:編集部】
近江・多賀章仁監督【写真:編集部】

〇第3試合:明徳義塾(高知)-智弁学園(奈良)

 実力校同士の一戦。5年ぶり8強の明徳義塾は1回戦で県岐阜商との接戦を制し、2回戦で明桜のプロ注目右腕・風間を攻略。松商学園との3回戦ではエース代木ら2本のソロで得点、代木は投げても3安打完封した。10年ぶりに準々決勝にコマを進めた智弁学園は倉敷商を10-3、横浜を5-0、日本航空を7-1で撃破。2本塁打を放っている前川右京(3年)を始め、3試合連続2桁安打(14、13、13安打)と打線は好調だ。

〇第4試合:神戸国際大付(兵庫)-近江(滋賀)

 神戸国際大付は北海を2-1、高川学園を4-3、長崎商を6-5(延長10回)と全て1点差で勝ち、初の夏8強進出を果たした。長崎商との3回戦で逆転サヨナラ打を放った主将で4番の西川侑志捕手を中心に粘り強い野球を展開する。近江は日大東北を8-2、V候補の大阪桐蔭に6-4で競り勝つと、3回戦では盛岡大付を7-4で破り、3年ぶりに準々決勝に進んだ。大阪桐蔭戦では序盤に4点リードされるも1点ずつ返しひっくり返した。背番号「8」を着け、打線でも中軸を担う山田陽翔(2年)と、背番号「1」の岩佐直哉(3年)の2枚看板がチームを支える。

(Full-Count編集部)

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