大谷翔平の存在は「全く別次元の優位性」 チームに与える好影響を元選手が指摘

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

投打をこなす大谷がいることで、ベンチに一人リリーフ投手を追加できている

 エンゼルス大谷翔平投手を、昨季まで現役だった元メジャーリーガーが大絶賛だ。ジャイアンツなどで通算1707試合に出場、244本塁打を記録したしたハンター・ペンス氏は「彼は文字通り歴史を作っています」と投打二刀流で残している数字を高く評価し、さらに大谷の存在がチームの成績にもたらす好影響を、新しい視点から指摘した。

 米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が展開するポッドキャスト番組「ベースボール・バリスタ」での一幕。司会が通算762本塁打のバリー・ボンズや、殿堂入りの大投手ペドロ・マルティネスが残してきた数字と、大谷の記録を比較し「(過去にも)素晴らしいシーズンは数多くあったが、大谷は両方を同時にしているので比較が難しい」とすると、ペンス氏は「間違いなく比較するのは難しいでしょう。彼は文字通り歴史を作っています」と賛同した。

 さらに番組によれば、野手出場時はDHとなる大谷には守備での貢献がなく、WAR(勝利寄与度)で評価すると「大谷は史上最高のシーズンを送っているか」という議論に賛否両論があるという。これについてペンス氏は、もっともな指摘だとしながらも「大谷はロースターにゆとりを持たせます。(大谷が投打両方をこなすことで)枠がひとつ空けば、そこにリリーバーをひとり追加することができます。彼が二刀流をすると、ほかの選手がより良いシーズンを送ることにつながります」と新しい見方を示した。これは「全く別次元の優位性であり、ゲームを変えるものです」だという。

 特に8月に入っての大谷は好投を続け注目されている。今月の投手成績は3勝、防御率2.88という素晴らしいもので、ペンス氏も「彼は投手だけをしていれば、サイ・ヤング賞を獲れるような数字を残しています。世界最高峰と言えるレベルです」とする。一方で、現在41本で本塁打王争いのトップを走る強打を見せており「9イニング当たりの奪三振数で言えば、エンゼルス歴代トップのペースです。他はほとんどノーラン・ライアンばかりだったと思います。さらにエンゼルスの47本と言う球団本塁打記録も塗り替えようとしています。リーグトップクラスのことを、投打両方でやっている」。投打にわたる活躍は、全く新しい価値さえも生んでいる。

(Full-Count編集部)

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