「内海さんがはしゃいで叫んでくれた」 DeNA宮國、支配下登録会見で兄貴分に感謝

会見に臨んだDeNA・宮國椋丞【写真:球団提供】
会見に臨んだDeNA・宮國椋丞【写真:球団提供】

宮國「(巨人と)対戦できたら、成長した姿を見せたい」

 DeNAで育成から支配下選手登録された宮國椋丞投手が1日、オンラインで記者会見を行った。昨年オフ巨人から戦力外通告を受け、今年3月にDeNAと育成契約。2軍で実績を積み、8月30日に支配下登録が発表されていた。会見では巨人時代からの兄貴分、現西武の内海哲也投手に感謝の気持ちを述べた。

「内海さんに連絡したら、僕より嬉しがってくれました。何と言ったらいいのか……はしゃいでくれました。ちょっと叫んでいました」。宮國の笑顔が弾けた。

 昨年12月に12球団合同トライアウトを受けた後もNPB復帰の見通しが立たなかった宮國を、今年1月に自身の自主トレへ誘ったのが内海だった。宮國はここで調子を上げ、3月にDeNAの入団テストを経て育成契約に漕ぎつけた経緯がある。

 沖縄県出身で、糸満高から2010年ドラフト2位で巨人入り。2年目の2012年には、巨人では29年ぶりとなる10代でのプロ初登板初勝利を挙げた。翌13年には開幕投手を務めたが、その後は故障に苦しんだ。巨人では通算205試合21勝21敗1セーブ19ホールド、防御率3.59だった。

 今季イースタン・リーグでは20試合に登板し4勝3敗、防御率4.85。1軍の三浦大輔監督は「巨人時代は角度のあるストレートとフォークのイメージが強かったが、DeNAに来てからは両サイドの揺さぶりなど投球技術が長けている。現状では先発として準備してもらっています」と評する。宮國は「以前と違う自分を出せるように、2軍の監督、コーチ、スタッフの方々の協力でいろいろチャレンジさせていただいています。僕の感覚では、プロ11年目で一番状態がいい」とうなずいた。

 晴れて1軍登板が可能な立場になり、古巣の巨人と対戦する道も開けた。「(戦力外となった)去年11月には、こうしてベイスターズさんに入れることなど想像もできなかった。(巨人と)対戦できたら、成長した姿を見せたい」と意欲を新たにした。29歳の巻き返しが始まる。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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