大谷翔平43号 “117球熱投翌日弾”に指揮官は目パチクリ「どこか痛むはずなんだよ」

試合後の会見に応じたエンゼルスのジョー・マドン監督(画像はスクリーンショット)
試合後の会見に応じたエンゼルスのジョー・マドン監督(画像はスクリーンショット)

渡米後最多117球を投げて9勝目→DH出場を志願「絶対に出たいという感じだった」

■エンゼルス 4ー1 レンジャーズ(日本時間5日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は4日(日本時間5日)、本拠地・レンジャーズ戦で「2番・指名打者」で先発出場し、6回の第3打席で4試合ぶりの43号3ランを放った。メジャー通算90本塁打とし、本塁打王争いで2位に3本差を付けた。渡米後最多117球を投げた翌日の豪快弾。ジョー・マドン監督は「今日は非常に良いスイングもしていたし、盗塁も試みた。117球も投げた翌日はどこかが痛むはずなんだよ! どこかが痛むはずだ! それなのに彼はそんな様子を微塵も見せなかった」と衝撃を受けたようだ。

 指揮官をあっと驚かせたのは、1点リードの6回無死一、二塁だった。左腕アラードから右越えへ両リーグ最多43号3ラン。飛距離426フィート(約129.8メートル)、打球速度107.2マイル(約172.5キロ)、打球角度31度。打った瞬間にそれと分かる一発で、本塁打王争いでリーグ2位のロイヤルズ・ペレス(40本)に再び3本差を付けた。

 投打同時出場した前日3日(同4日)の同戦では7回7安打2失点。渡米後最多117球を投げての9勝目だった。タフな登板となったが、この日の打者出場も大谷に任せていたという。

「体の状態がどうかは私に話してもらわないといけないが、彼は『絶対に出たい!』という感じだった。彼とイッペイに今日出場したいか聞いたら、非常にポジティブなイエスが返ってきた」

 登板翌日は9発目。シーズン本拠地25発は2000年トロイ・グロスが記録した24本を超えて球団新記録。また、グロスが同年に記録したシーズン球団記録47本塁打にも4本差に迫った。8回1死では元DeNAパットンと対戦して右前打。13試合ぶりのマルチ安打をマークした。指揮官は熱い口調で言葉をつないだ。

「感銘を受けるよ。他のチームの監督も選手も、みんな彼の活躍に畏敬の念を抱いている。ここで何が起こっているのか、ちゃんと理解しないといけない。君たちも毎日プレーを見ていると思うが、彼がしていることは身体的に驚くべきことだ。盗塁もベースを通り過ぎてしまったが、セーフだった」

「やっていることを本当に理解しないといけない。当たり前のことだと思ってはいけないんだ。見逃してはいけない。来年以降も継続できることを願っているが、とにかく見逃してはいけない。並外れたパフォーマンスをしているんだ」

 シーズンも残り1か月。この日の一発を復調へつなげたいところだ。

(Full-Count編集部)

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