「序盤で試合が終了」22失点の暗黒オリオールズに指揮官ため息 不名誉記録も連発

オリオールズのブランドン・ハイド監督【写真:AP】
オリオールズのブランドン・ハイド監督【写真:AP】

大谷翔平と本塁打王争うゲレーロJr.にも本塁打を献上

■Bジェイズ 22ー7 オリオールズ(日本時間13日・ボルティモア)

 ア・リーグ東地区で最下位に沈むオリオールズの惨状に、地元メディアが嘆きの声を上げている。12日(日本時間13日)の本拠地・ブルージェイズ戦でも22失点する惨敗を喫し、46勝97敗、地区首位のレイズからは実に43ゲーム差だ。11日(同12日)のブルージェイズとのダブルヘッダーにも2試合続けて11失点し連敗。3試合で実に44失点している。

 地元紙「ボルティモア・サン」によれば、ブランドン・ハイド監督は22失点した試合後「我々は強力打線を相手に良い投球ができていない。序盤で試合が終了した。相手からアウトを奪うのに苦労した」と半ばあきらめのコメント。2回7失点KOされた先発のザック・ロウザーは「ビビりながら投球してしまった。あのような打線との対戦では、(カウントを)優位に進めて攻めの投球をしないといけないのにできなかった」と、まるで蛇に睨まれた蛙だ。

 大量失点が止まらない。12日の試合は3回に10失点、11日もダブルヘッダー第2試合の7回に11失点している。統計分析会社の「エリアス・スポーツビューロー」によると、2試合連続で1イニング10失点を喫したのは今回のオリオールズが史上3度目。2005年のダイヤモンドバックス以来16年ぶりだという。

 前身のセントルイス・ブラウンズがボルティモアに移籍してオリオールズとなった1954年以降、1試合22失点は4度目。さらに10日からのブルージェイズ4連戦では合計47失点で、これは1993年8月9日から12日にかけてのタイガース戦で48失点以来だと指摘している。球団ワースト記録は2007年8月22日に、レンジャーズ戦で30失点という数字が残っているものの、歴史に残るカードとなったのは間違いない。

 一方、対戦したブルージェイズから見てもこの4連戦は記録づくめ。カナダのスポーツメディア「TSN」によれば、22得点は球団史上2位で、球団記録は1978年6月26日の対オリオールズ戦での24点だという。さらにシリーズ(4試合)47得点は球団新記録だという。大谷翔平と本塁打王を争うゲレーロJr.をはじめとした強力打撃陣を、暗黒オリオールズが勢いづけてしまったようだ。

(Full-Count編集部)

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