あわや大乱闘、その発端は“口笛” NY対決でいざこざ、ヤンキースが打者に配球伝達?

メッツ-ヤンキースで一触即発の事態に【写真:AP】
メッツ-ヤンキースで一触即発の事態に【写真:AP】

メッツのリンドーアがヤンキースベンチに口笛、スタントンが応酬

■メッツ 7ー6 ヤンキース(日本時間13日・ニューヨーク)

 12日(日本時間13日)にシティ・フィールドで行われたメッツ対ヤンキースの“サブウェイシリーズ”では、両軍選手のにらみ合いが頻発、7回には選手がベンチから飛び出し一触即発の雰囲気まで漂った。6回にメッツのフランシスコ・リンドーア内野手がこの日2本目の本塁打を放った際に、ヤンキースベンチに向かって“口笛”を吹いたのがその発端だ。

 7回にヤンキースのスタントンが左越本塁打を放つと、二塁ベースを回ったところでリンドーアと激しい言葉のやり取り。これを見た両軍ベンチ、ブルペンから選手が内野に駆けつけ挑発し合った。

 試合はメッツが7-6で勝利したもの、この事件の導火線として11日(同12日)に行われた同カードで、ヤンキースベンチが打者に“口笛”で配球を伝えていたのではと指摘する声がある。この日は米同時多発テロ発生から20年とあり、グラウンドでは様々な式典が行われた。ただそのあとの展開は、何とも後味の悪いものとなっている。

 米スポーツ専門局「ESPN」のバスター・オルニー記者は自身のツイッターで「(11日の試合で)ヤンキースの選手たちがメッツ投手の球種を読んでいて、口笛で打者に合図を送っていたとメッツのダグアウトは考えた。リンドーアは本塁打を打ってベースを1周する際、そのことを口にしたようだ。スタントンがその後反応し、ダグアウトから選手たちが飛び出した」と背景を解説した。

 さらにニューヨークのメディア「SNY」によると、試合後のリンドーアはスタントンとのやり取りについて「彼が何を言ったのかはっきりわからなかったけど、喧嘩を売ろうとしていたわけではないと思う。恐らく両チームとも誤解していた。僕は誰とも喧嘩するつもりはない。彼も僕と喧嘩するつもりはなかったとと思うよ」と冷静にコメントしている。

 ただヤンキースの球種伝達については、確信に近いものを感じているようで「確かに口笛は吹いたよ。普段と異なることが起きていると感じた。彼らを非難しているわけではない。(口笛を吹いて球種を伝える行為を)100%やっていると言うつもりはない。なぜならそのことを僕は100%知っているわけではないからね。しかし間違いなくそう感じた」。騒ぎは沈静化するだろうか。

(Full-Count編集部)

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