連勝「3」でストップの西武 辻監督が“いい感じ”の打線を敢えて組み替えたワケ

「1番・中堅」で先発出場した西武・金子侑司【写真:宮脇広久】
「1番・中堅」で先発出場した西武・金子侑司【写真:宮脇広久】

辻監督の起用不発「金子も2軍では打っていたのだけれど…」

■日本ハム 3ー1 西武(16日・メットライフ)

 西武の連勝が「3」で止まった。16日、本拠地・メットライフドームで行われた日本ハム戦。相手のエース・上沢に8回まで5安打1点に抑えられ、1-3で敗れた。“上沢対策”として金子侑司外野手を「1番・中堅」に起用した打順の組み替えは、裏目に出た格好となった。

「いい感じで雰囲気良くきていたから勝ちたかったけれど、向こうの投手が上手だった。ゆったりとしたフォームから、少しボール気味の高めの振らされたり、(低めの変化球で)かわされたり……。上沢が良かったよ」。試合後に辻発彦監督は相手エースを称えたが、「いい感じできていた」打線をあえて組み替えて臨んだ試合だった。

 主に「2番・中堅」として7月14日以降、28試合連続でスタメンに名を連ね、14日の同カードでは好守にわたる活躍でお立ち台に上がっていた岸潤一郎外野手をベンチに下げた。代わって、打撃不振による2軍調整を経て、15日に1軍復帰したばかりの金子を1番に。最近14試合連続で1番を務めてきた源田壮亮内野手は、2番に据えた。背景には、上沢が岸のような右打者より、左打者を苦手にしているデータがある。両打ちの金子自身、昨季は上沢に対戦打率.333(9打数3安打)をマークしていた。

 金子は初回、1、2球目を空振りして追い込まれた後、ファウルで5球粘ったが、10球目の147キロ速球を振らされ三振。10球中9球がストレートだったが、球威に押され、とらえ切れなかった。3回の第2打席ではフォークを振らされ三振。6回の第3打席は中飛。2点ビハインドの8回1死一、二塁の好機に迎えた第4打席も、外角低めの146キロ速球に押されて左飛に倒れ、4打数無安打だった。

 辻監督は「岸より金子の方が……と思った」と語り、「金子も下(2軍)では打っていたのだけれど、1軍の投手相手になるともうひとつかな。結果が出なくて残念だった」と肩を落とした。

 西武のセンター争いは当初、ドラフト4位ルーキーの若林楽人外野手がリードしていた。20盗塁をマークする活躍でレギュラーをつかみかけていたが、5月30日の阪神戦で守備中に左膝前十字靱帯損傷の重傷を負って離脱。盗塁王2度の実績を誇る31歳の金子と、プロ2年目で24歳の成長株・岸の二者択一は、状況によっても判断が分かれる。リーグ5位から逆転CS進出へ執念を見せる辻監督は、どう起用していくだろうか。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

朝日新聞スポーツシンポジウム

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