大谷翔平、怒りのバット叩きつけは「ゼロで抑えたかった」 7回1失点も10勝目ならず

試合後の会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平(画像はスクリーンショット)
試合後の会見に臨んだエンゼルス・大谷翔平(画像はスクリーンショット)

1点リードの7回に痛恨の同点ソロ被弾、7回10奪三振無四球、5安打1失点で降板

■マリナーズ 5ー1 エンゼルス(日本時間27日・アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手は26日(日本時間27日)、本拠地・マリナーズ戦で「2番・投手」で出場した。7回10奪三振5安打1失点と好投したものの、打線の援護なく10勝目はお預けとなった。「最後の本塁打以外は。得点圏もいったりしましたけど、よく粘れていた方かなと思います」と振り返った。

 ほぼ完璧な投球だった。ポストシーズン進出を狙うマリナーズとの対決。6回まで無失点と好投したが、7回1死からケルニックに右越えソロを浴びた。7回112球を投げ、無四球5安打1失点。今季4度目の2桁10奪三振と力投したが、勝ち星には届かなかった。フォーシームの最速は99.2マイル(約159.6キロ)。今季は本拠地で負けなしの6勝。「声援もありますし、いつも同じ感覚で投げられるので。ホームが良い数字になるのは必然的かなと思っています」と話した。

 降板時にはダグアウト内で珍しくバットを叩きつけ、悔しさをあらわにした。「7回をゼロで抑えたかった。若干、球数が多かったので、そこも抑えて、全体的に考えて8回無失点で乗り切る内容ではあったと思うので。勝てなかったのもそうですし、最後に追いつかれるのも自分の責任かなと思います」と悔しさをにじませた。

 打撃では6回先頭で中前打を放った。勝てば両リーグでは1918年ベーブ・ルース以来103年ぶりの同一シーズン2桁勝利&2桁本塁打の偉業達成だったが、3度目の挑戦も届かなかった。MVP最有力候補に挙がる今季もあと1週間。「まずは最後まで健康で終わりたいなっていうのが一番かなと思うので。あとは自分の評価は自分ではしない、と決めているので。高く評価してもらえるなら、それは光栄なことだなと思っています」と前を向いていた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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