指揮官解任のパドレス、本当の元凶はGM? 米メディアが大型補強の手腕を疑問視

パドレスのジェイス・ティングラー前監督【写真:AP】
パドレスのジェイス・ティングラー前監督【写真:AP】

ESPN「とてつもなく高額なロースターを作り上げてしまった」

 ダルビッシュ有投手ら大型補強を成功させながら、ナ・リーグ西地区3位に終わったパドレス。6日(日本時間7日)にはジェイス・ティングラー監督の解任を発表し、立て直しを図ることになった。ただ、米スポーツ専門局「ESPN」は、懐疑的な論調を展開。「ジェイス・ティングラーを解任してもサンディエゴ・パドレスの本当の問題の解決にはならない」との見出しで、チームの“元凶”は他にあると見ている。

 パドレスは今季、相次ぐ負傷者と先発陣の層の薄さが原因で、シーズン終盤に大失速したと同局は指摘。9月以降は7勝21敗と大きく負け越し、ワイルドカード2枠目にもはるか遠く届かなかった。2014年途中にAJ・プレラーGMが就任して以降、プレーオフに進出したのは昨季の1度だけにとどまっている。

 昨オフにはダルビッシュをはじめ、2018年のサイ・ヤング賞左腕ブレイク・スネルやジョー・マスグローブ、韓国のスター遊撃手キム・ハソンらを次々と獲得。チームの総年俸は約1億7800万ドル(約200億円)とメジャー屈指のスター軍団を作り上げたが、同局は「恐らくそれこそが最も厄介な側面だ」と強調。結果的には勝利につながらず「チームが何かしらの勝利を掴み取る前に、プレラーはとてつもなく高額なロースターを作り上げてしまった」と述べている。

 プレラーGMは、2016年にフェルナンド・タティスJr.の加入を実現させるなど成果を見せてきたことは事実。一方で「7年間の仕事ぶりを振り返ってみると、より多くの懸念が浮上する」とも。就任後の2014年オフには、マット・ケンプやジャスティン・アップトン、ウィル・マイヤーズ、ジェームズ・シールズ、クレイグ・キンブレルら名だたる選手を獲得しながら、大半の選手は成績を下降させて短期間でチームを去っていった。

 現在もチームに所属するマイヤーズも、2017年に6年8300万ドル(約92億8800万円)の契約延長をして以降は打率.251、出塁率.329、長打率.459で「堅実な成績だが、素晴らしいとは程遠い」と同局は指摘。2018年に8年総額1億4400万ドル(約161億円)の大型契約を結んだエリック・ホズマーに至っても、今季は打率.269、12本塁打にとどまっており「払い過ぎだと当時から猛烈に批判されていて、その批判は正しかった」と痛烈批判している。

 チーム状況を象徴するように、9月にはマニー・マチャドとタティスJr.がダグアウト内で口論する場面も大きく取り上げられた。同局は「パドレスの成績不振は怪我だけが原因ではない。その責任を、プレラーが集めた個性になすりつけることができるだろうか?」とも。大型補強がもたらした効果に、大きな疑問を投げかけている。

(Full-Count編集部)

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