オリとの“V攻防”天王山へ「ここでほぼ決まる」 ロッテ井口監督が描く攻略法
12日から敵地でオリックス3連戦「優勝争いはほぼ決まる」
その前週も3連敗を喫しましたが、そもそも今季は5連敗からのスタート。そこから盛り返してきた自信がチームにはあります。9月19日の日本ハム戦で自打球を当てたマーティンが、右足甲骨折と診断されて離脱する不運もありました。さすがにこの時はチームの雰囲気も沈みかけていましたが、選手はそれぞれが「自分がチームを引っ張ってやる」と頑張ってくれたのは心強かったです。
ただ、マーティンが抜けると打線に厚みがなくなるのは事実です。当然レアードへのマークが厳しくなりますし、打線全体が調子を落としかけていた時期に重なったこともあり、苦戦を強いられました。その雰囲気を覆してくれたのが、10月3日の楽天戦で見せた小島(和哉)の完封勝利であり、5日の西武戦で復帰後すぐに先制打を放ったマーティンの気持ちだと思います。
これまでもお伝えしてきましたが、今年のチームは先発が5回まで試合を作ってくれれば、打線と中継ぎでなんとかできるという自信があります。追う展開でも僅差であれば「ひっくり返せる」という自信が野手にはあるし、6回以降は中継ぎリレーで益田(直也)まで繋げばいい。そこまで繋げる試合をどこまで作れるかが大切。最終的に益田でやられたら、それは仕方のないことだと思っています。
12日からは敵地でオリックス3連戦が始まります。今季最後の直接対決となるわけですが、皆さんの予想通り、優勝争いの結果はここでほぼ決まるでしょう。オリックスはここで勝てば優勝が見えてくる。ここはマリーンズも3連勝を狙って全力でいくしかありません。
前回3連敗した原因は、オリックスの中軸に気持ちよく打たせてしまったこと。課題としているホームランでやられました。3試合とも先制しながら3ランでやられました。その反省をしっかり生かし、勝利を狙います。
とはいえ、オリックス3連戦でシーズンが終わるわけではありません。その後も試合は続きます。大切なのは、残り試合で自分たちがキャンプから積み上げてきた野球をどこまで出せるか。選手が思う存分のパフォーマンスを発揮できるように、監督・コーチは状況を整えることが仕事。これまで練習してきた成果を出すのみです。