12球団で“過小評価”されている投手とは… 勝利数や防御率では計れない力を分析

守備から独立した失点率を示す「tRA」で見ると…
野球を客観的に分析する手法の1つとして、球界でも広く知られるようになってきたセイバーメトリクス。様々なデータを活用し、科学的かつ合理的に分析しようとするもので、メジャーリーグのみならず、今では日本のプロ野球でも広く活用されるようになっている。
その指標の中に「tRA」というものがある。これは守備から独立した投手の失点率を示す指標だ。セイバーメトリクスでは、フィールド上に飛んだ打球は野手の守備力や運の影響が大きくなるため、これを除いて投手の能力を評価する手法が定着している。勝利数や防御率は味方の援護や守備、運に左右される部分が大きい。
そこでこの「tRA」を用い、勝利数や防御率に優れていなくとも、評価すべき投手を見ていきたい。セイバーメトリクスの指標で分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)のデータを参照した。