10年が経つと明暗クッキリ… 2011年ドラフトの成果と直後の“評価”を検証
阪神は伊藤和が戦力外通告を受けて全5選手がチームを去ることに…
横浜は藤岡、松本竜也を抽選で外して外れ外れ1位で北方悠誠を指名したものの、わずか3年で戦力外に。ただ、4位の桑原将志が外野手のレギュラーに成長し、一定の成果も。ヤクルトは1位の川上竜平が1軍出場のないまま、2016年オフに戦力外になるなど、2018年オフまでに全7選手がチームを去っている。
巨人は外れ1位で入団した松本が不祥事もあり、2015年オフに失格処分に。2位の今村信貴は先発として、4位の高木京介、7位の田原誠次(2020年オフに戦力外)は中継ぎとして1軍の戦力になったものの、大きな成果があったとは言い難いか。オリックスは1位の安達了一、3位の佐藤達也が活躍。西武は1位の十亀剣が2015年に11勝をマークするなど、今も第一線でプレーしている。
その他の球団で見ると、楽天は4位で岡島豪郎、6位で島内宏明が加入。広島は1位の野村、2位の菊池涼介がタイトルを獲得している。逆に阪神は1位の伊藤隼太をはじめ、5選手を指名したが、チームの中心にはなれず。このオフに伊藤和雄が戦力外通告となり、ヤクルトに続き、指名選手全員がチームを去ることになる。
こうやって見てみると、ドラフト後の“評価”は必ずしも、その通りにはならないことが分かる。それだけドラフトとは難しいものということ。10年が経ってみると、球団ごとの明暗がハッキリで現れてくると言えるのではないだろうか。
(Full-Count編集部)