中日・立浪新監督が就任「勝つ執念を植え付ける」 チーム再建へ「期待を感じる」

会見に臨んだ立浪和義氏(右)と大島宇一郎オーナー【写真:小西亮】
会見に臨んだ立浪和義氏(右)と大島宇一郎オーナー【写真:小西亮】

落合政権の“黄金期”以来10年Vなし…「勝つためには妥協しない」

 中日の新監督に就任した立浪和義氏が29日、名古屋市内のホテルで会見した。この日、球団から正式に就任要請を受け、快諾。優勝から10年遠ざかっているチームの再建を託された“ミスタードラゴンズ”は「選手には勝ちに対する執念をしっかり植え付けます」と力強く宣言した。

 スーツ姿で登壇した立浪新監督は「使命はとにかくチームを強くすること。魅力あるチームを作っていきたい」と抱負。引退してから12年。1度も指導者としてユニホームを着ていないが「はじめから上手くいくとは思っていない」と語り、「期待が大きいとひしひしと感じている。勝つためには妥協しない」と言い切った。

 落合博満氏が指揮を執った2004年からの8年間でリーグ優勝に3度、日本一に1度輝き、黄金期を気づいたチーム。しかし2013年以降は7年連続Bクラスにあえぎ、短縮シーズンだった2020年は3位に入ったものの、今季も序盤から低迷。3年目の与田剛監督が退任し、立浪氏にバトンが渡された。

 立浪氏はPL学園高(大阪)時代に甲子園の春夏連覇を経験し、1987年のドラフト1位で中日に入団。1年目から遊撃の開幕スタメンに抜擢され、新人王を獲得してリーグ優勝に貢献した。その後も3度リーグ制覇を経験。2007年には日本一の美酒も味わった。ドラゴンズ一筋22年で、プロ野球歴代最多の487二塁打をマーク。2009年に引退し、今春のキャンプでは臨時コーチを担った。初代の西沢道夫、2代目の高木守道に続く「3代目ミスタードラゴンズ」が背負った重責。強烈なスター性を携え、再建のタクトを振る。

(小西亮 / Ryo Konishi)

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