パ盗塁王は記録ずくめ 史上初の4人同時載冠、30個未満、最少打席、最年長…

日本ハム・西川遥輝、ロッテ・荻野貴司、西武・源田壮亮、ロッテ・和田康士朗(左から)【写真:荒川祐史】
日本ハム・西川遥輝、ロッテ・荻野貴司、西武・源田壮亮、ロッテ・和田康士朗(左から)【写真:荒川祐史】

過去のパ最少盗塁王は1993年近鉄・大石の31個だった

 パ・リーグの全日程が30日に終了し、タイトルホルダーも決定した。盗塁部門では西武・源田壮亮内野手、ロッテ・和田康士朗外野手、ロッテ・荻野貴司外野手、日本ハム・西川遥輝外野手の4人が24個で獲得した。30個未満でのタイトルはパ・リーグ初の“珍事”。4選手が同時に盗塁王を獲得するのはセ・パ両リーグで初めて。1985年10月21日生まれで36歳の荻野は史上最年長、和田は史上最少の24打席での盗塁王になった。

 通算1065盗塁をマークした福本豊(阪急)ら多くのスピードスターが生まれてきたパ・リーグで、初めて20個台での盗塁王が誕生した。1950年にセ、パ両リーグに分立されて以降、パ盗塁王は1993年の近鉄・大石大二郎氏の31個が最少だった。西川は3年ぶり4度目。源田は入団5年目で初、36歳の荻野は入団12年目での初の盗塁王となった。昨年支配下登録された入団5年目の和田は足のスペシャリストで打席数は僅か24。盗塁王の最少打席は、2リーグ制以降では1966年の阪急・山本公士の158打席だった。

 30個未満での盗塁王はセ・リーグでは8例ある。1962年に中日・河野旭輝が26個、70年にヤクルト・東条文博が28個、73年に中日・高木守道が28個、74年に大洋・中塚政幸が28個、93年に横浜・石井琢朗、巨人・緒方耕一が24個、2002年に阪神・赤星憲広が26個、11年に巨人・藤村大介が28個、13年に広島・丸佳浩が29個で盗塁王を獲得している。

 今季は西武のルーキー・若林楽人外野手が5月までに20盗塁をマークしたが「左膝前十字じん帯損傷」で離脱。昨年、50盗塁でタイトルを獲得したソフトバンク周東佑京内野手も9月に右肩を手術し、21個に終わったことなどが20個台での決着の要因になったようだ。

(Full-Count編集部)

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