大谷翔平に「500万円かける価値あった」 仕事せず、体調不良も…現地で得た幸福感
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カオルさんは今季エンゼルス戦136試合を現地観戦「一番仕事をしなかった年」
エンゼルス・大谷翔平投手を追っかけたアナハイム在住の日本人女性・カオルさんが18日(日本時間19日)、大谷の満票MVPを祝福した。本拠地・敵地に関係なく、今季のエンゼルス戦を現地で観戦。「ビジターに行っても『オオタニがMVPを取るだろう』と敵地のファンの方が言ってくれていたので。大谷選手のMVPはふさわしいと思っています」と声を弾ませた。
「たぶん生きている上で、大谷選手以上の選手を見ることはない」。例年は年間60試合ほどの観戦だったが、今季は“全試合帯同”を決意した。夏場に体調を崩して“欠場”したものの、レギュラーシーズンは「136試合」を現地で観戦。オールスター戦に本塁打競争と大谷を追っかけ続けた。「大谷選手は毎日何を起こすか分からないですし、必ず何かを成し遂げる。その瞬間を1つ1つ生で見られたのは嬉しかったです」と充実した表情で振り返った。
フライト代、宿泊費、チケット代……。全米各地への遠征は“お財布”の負担も大きい。「総額500万円ぐらいですかね。仕事は全然やってなかったです。遠征先にパソコンを持って行って、出来ることはやってましたけど、今までで一番仕事をしなかった年です」と苦笑いを浮かべる。ただ、大谷から得た幸福感に勝るものはない。
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「大谷選手中心の生活だったと思います。すごい楽しかったです。こんなにいい年はなかったです。すごく夢中になれましたし、行くだけの価値はあった。お金をかける価値はありましたし、それ以上の価値があったと思います」
「他の選手やファンからリスペクトされているのが試合に行けば行くほど分かります。大谷選手を応援している私にも(周りのファンからの)リスペクトを感じました。敵地で(エンゼルスカラーの)赤は目立つので、ブーイングをしてくるんですけど、その野次も楽しむことができました。選手、コーチが覚えてくれて、声をかけてくれたのは楽しかったです」
試合はいつも外野席から観戦。大谷の“本塁打キャッチ”を狙ってきたが、その目標は実現できなかった。「皆勤賞を目指して活動したいなと思います。これからも追いかけて応援したいなと思っています。本塁打ボールを取れるように。大谷選手が世界一の選手になるまで頑張りたいなと思います」。これだけファンのハートを掴むのも二刀流・大谷だからだろう。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)
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