1勝1敗スタートの日本Sは第3戦が超重要? 過去の戦いで見る優位性で日本一を占う
1勝1敗で始まった過去の日本シリーズは32回、その結果は?
ヤクルトとオリックスが対戦する「SMBC日本シリーズ2021」は第2戦まで行われ、初戦はオリックス、第2戦はヤクルトがそれぞれ勝利した。今年は神宮球場がアマチュア野球と日程が重なり使えないため、1勝1敗のタイで、23日からは東京ドームへと舞台を移すことになる。
第1戦、第2戦ともに両先発が好投し、試合終盤に勝負が決する形となった今年の日本シリーズ。過去に第2戦までで1勝1敗のタイとなったシリーズは過去に32回あり、初戦に勝ったチーム、負けたチームともに16回ずつ日本一になっている。その点で言えば、ヤクルト、オリックスどちらも優位性は変わらないと言える。
ただ、過去の32回を見ると、どちらの本拠地からシリーズが始まったかによって、少しばかり日本一になる可能性が上下することに。敵地でシリーズが開幕し、1勝1敗で本拠地に戻るチームが日本一になる確率が高いのだ。
1勝1敗でスタートした過去32回の日本シリーズのうち、敵地でシリーズ開幕を迎えた球団が日本一に輝いたのは21回。それに対して本拠地で1勝1敗スタートを切った球団が日本一になったのは11回。敵地で貴重な白星を挙げた球団が、戻った本拠地で勢いをつけて日本一まで上り詰める、というパターンが多いようだ。
今年の日本シリーズは本拠地で開幕したオリックスが先勝、ビジターだったヤクルトが第2戦を制した。ホームが先勝し、ビジターがタイに戻すという形は2006年の日本ハムや2007年の中日、2014年のソフトバンクなど過去に15回あり、そのうち10回はビジター開幕球団が頂点に。また、そのうち12回は、第3戦に勝利したチームが一気に日本一に駆け上がっている。
過去のシリーズから見ると、現時点では1勝1敗で“ホーム”となる東京ドームに戻るヤクルトがやや有利な状況か。そして、第3戦がシリーズの行方を占う重要な試合になる。
(Full-Count編集部)