オリックスvsヤクルトは神戸決戦へ 26年前は“小林・オマリーの14球”の名勝負も
95年の日本シリーズではオリックスが本拠地で連敗、第4戦では名勝負も生まれる
2021年の日本シリーズはオリックス(2勝)とヤクルト(3勝)が手に汗握る試合を繰り広げ、26日にほっともっとフィールド神戸で第6戦が開催される。ここでは26年前に行われた同戦を振り返ってみる。
1995年の日本シリーズは、“野村ID”と“仰木マジック”の対決が注目を浴びた。第1戦、2戦はグリーンスタジアム神戸(現ほっと神戸)で行われ、ヤクルトが敵地で連勝スタート。神宮球場に場所を移した第3戦でも、延長10回に池山隆寛がサヨナラ3ランを放ち一気に王手をかけた。
後がなくなったオリックスは第4戦で球史に残る名勝負を見せる。延長11回、5番手としてマウンドに上がっていた小林宏が1死一、二塁とサヨナラのピンチを背負い、打席にはオマリーが入った。簡単に2ストライクと追い込み、カウント1-2から5球連続ファウル、2ボールとなりそこから3球連続ファウル、最後はフルカウントからの12球目のストレートで空振り三振を奪いピンチを脱出した。
約12分間にも及ぶ対決は「小林・オマリーの14球」と呼ばれ、現在でも語り継がれている。結果的に、延長12回にオリックスのD・Jが決勝ソロを放ち一矢報いて4タテを阻止。第5戦ではオリックスが初回にイチローの先頭打者本塁打で先制したが、ヤクルトは2回に池山、ミューレンの連続犠飛で逆転、さらに5回はオマリーの2号ソロでリードを広げ4勝1敗で日本一に輝いていた。
当時は高津監督、中嶋監督ともに現役で主力として出場している。オリックスが前回対戦のリベンジを果たすのか、それとも再びヤクルトが立ちはだかるのか……。ここまで全5試合が2点差以内の接戦と見ごたえある両チームの戦いに注目が集まる。
(Full-Count編集部)