テームズ、スモーク、ハイネマンと次々帰国… リーグ3連覇を逃した巨人の助っ人診断

巨人を退団したハイネマン(左)とスモーク【写真:荒川祐史】
巨人を退団したハイネマン(左)とスモーク【写真:荒川祐史】

テームズはアキレス腱断裂、スモークは家族が来日できずに帰国

 2021年のプロ野球もシーズンオフ。各球団の外国人たちの働きはどうだったか。今季の成績を振り返り、助っ人診断を行っていこう。今回はセ・リーグで3位に終わり、リーグ3連覇を逃した巨人だ。巨人は特に助っ人野手が結果を残せず、V逸の一因となった。

【投手】
○デラロサ
46試合1勝0敗7S13H 防御率2.83
○サンチェス
14試合5勝5敗0S0H 防御率4.68
○メルセデス
17試合7勝5敗0S0H 防御率3.77
○ビエイラ
56試合0勝3敗19S1H 防御率2.93

 先発として期待されていたサンチェスは5勝止まり。ドミニカ共和国代表として東京五輪に出場後に右肩の違和感を訴えて、後半戦は1軍登板なし。開幕に出遅れたメルセデスは7勝をマークしたものの、防御率3.77とやや苦しんだ。

 一方でビエイラはリリーフとして56試合に登板。中盤以降は守護神を任され、32試合連続無失点を記録し、19セーブをあげて大きな戦力となった。開幕当初はクローザーを務めていたデラロサは度重なる離脱もあって46登板止まり。防御率2.83とまずまず及第点と言える内容だった。

【野手】
○ハイネマン
10試合25打数4安打0本塁打2打点 .160
○ウィーラー
121試合384打数111安打15本塁打56打点 .289
○ウレーニャ
4試合5打数0安打0本塁打0打点 .000
○スモーク
34試合114打数31安打7本塁打14打点 .272
○テームズ
1試合2打数0安打0本塁打0打点 .000

 巨人にとって痛かったのはシーズンで計5選手が在籍した助っ人野手の働きだった。ウィーラーは121試合で打率.289、15本塁打と上々の働きをみせたものの、主軸の1人として期待したテームズは開幕戦で右アキレス腱断裂の重症を負って帰国。スモークもコロナ禍で家族が来日できないことから帰国を希望し、チームを去ることになった。

 シーズン途中で帰国となった2人の代役として獲得したハイネマンも10試合で打率.160と奮わず。体調不良のために来日して、わずか1か月ほどで帰国することに。新助っ人がことごとく帰国する事態となり、苦戦を強いられることになった。

(Full-Count編集部)

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