ロッテ井口監督が早くも宣言「2022年は『優勝争い』ではなく『優勝』にこだわる」
秋季練習で若手にメッセージ「自分でポジションを勝ち取れ」
野手に関しては、チーム打率は.239と低かったものの、リーグ最多の584得点、1試合平均4点以上を挙げることができました。凡打でも走者を1つ前の塁に進めたり、四球や盗塁を多く積み重ねたり、1点にこだわる野球を実践できました。荻野(貴司)と(中村)奨吾で得点圏に走者を進め、マーティン、レアードで返すという得点のパターンが生まれたことに手応えを感じました。
ただ、相手がエース級のピッチャーとなると簡単には点を取らせてもらえない。CSでは特に、スピードボールへの対応に苦戦しました。打点とホームランで外国人選手に頼り過ぎているところがあるので、若手の長距離砲を育てることは必須です。
可能性を秘めた選手は多くいますが、すぐには育たない。我慢強くどうやって使っていくか。その中でも、今年は山口(航輝)が波はありましたが1軍に定着し、佐藤都志也も昨季以上にキャッチャーとしての出場機会を増やしました。ここからレギュラー争いするレベルまでどう育てるかは、我々の仕事でもあります。
監督として4年目のシーズンでしたが、今季は貯金10(67勝57敗19分け)とすることができました。勝率を見ても1年1年しっかり積み上げられている実感があります。最後は失速したものの、優勝争いができるチームのレベルまで来ているのではないかと感じています。あとは優勝するために何をすればいいのか。選手には毎年課題を与え、それをクリアさせながらここまで来ているので、当然来季はこれまで以上のことを求めます。
秋季練習を締めくくる前に、参加していた若手選手には「1人1人が自分でポジションを勝ち取らなければいけない」とメッセージを伝えました。なんで秋季練習をしているのか、勝ち取るためにはどうしなければいけないのか、しっかり考えてほしいからです。
マリーンズは石垣島でキャンプを行うので、2月中旬には練習試合やオープン戦のために沖縄本島へ渡ります。つまり、遠征メンバーに入るにはそこまでに結果を出さなければならない。キャンプインする2月1日には競える状態でなければなりません。レギュラー陣に追いつき追い越すためにはオフの過ごし方が大事。自覚を持ってポジションを取るように話をしました。
幸い、コンディショニングチームがしっかりプログラムを組み、個々の選手が取り組むべき課題やメニューを提示してくれています。あとは選手次第。2月1日に合流すれば、誰がやってきたか誰がやってきていないか、一発で分かるので非常に楽しみです。