広島ドラ6末包が「手も足も出なかった」相手とは? プロで目指す“同期打ち”

4三振に終わった大阪ガス・末包昇大【写真:中戸川知世】
4三振に終わった大阪ガス・末包昇大【写真:中戸川知世】

広島6位の末包は4三振、チームも0-1で完封負け

 悔いが残る社会人ラストゲームになった。今秋のドラフト会議で広島から6位指名を受けた大阪ガス・末包昇大(すえかね・しょうた)外野手は、5日に東京ドームで行われた第92回都市対抗野球大会・JFE東日本との2回戦に「4番・右翼」で出場。4三振に終わり、チームも0-1で完封負け。試合後は、この悔しさをプロの舞台で晴らすことを誓った。

「最後まで悪いイメージが残ってしまいましたね……。修正出来ませんでした」。JFE東日本の先発・平野暖周のスライダーに苦しみ、3回2死満塁、5回2死二塁と2度の得点圏をものにできず4三振。全て外のスライダーで仕留められた。

 結果は伴わなかったが、最後までベンチで大声で鼓舞し続けた。チーム内ではムードメーカー的存在。「鬼滅の刃」の人気キャラクター・煉獄杏寿郎や、お笑い芸人・なかやまきんに君さんの掛け声をモノマネし、チームメートを笑わせた。

 東洋大時代の同期は当時“東洋大3羽ガラス”と呼ばれたDeNA・上茶谷大河、ソフトバンク・甲斐野央、中日・梅津晃大らをはじめ、5人がプロ入りしている。「同級生というよりは正直、社会人選手とプロ野球選手という印象」と、差を感じていたが、社会人の大阪ガスで打撃を磨き、10月のドラフト会議で広島から6位指名。大卒組から3年遅れて同じ舞台に立った。

「大学時代には手も足も出なかったので。成長した姿を1軍の公式戦で見せたいです」。社会人での悔しさを胸に、遅咲きの大砲は、最高の舞台での“同期打ち”に燃える。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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