「礼儀礼節に厳しい」「オーラある」 中日新人たちが背筋伸ばした立浪監督の存在感
全盛期知らないけど…ドラ2鵜飼「常に二塁打を打っているイメージだった」
中日の新人6選手が17日、名古屋市内のホテルで入団発表会見に臨んだ。ユニホームに袖を通し、緊張の面持ちを見せたお披露目の舞台には、新たに就任した立浪和義監督も同席。前日に対面を果たしたというルーキーたちは、新指揮官への印象をそれぞれ語った。
ミスタードラゴンズの全盛期は知らない。立浪監督が現役を引退したのは2009年で、ルーキーの中で最年長24歳のドラフト3位・石森大誠投手(火の国サラマンダーズ)でも当時12歳。高卒の2選手にいたっては6歳だったため仕方ない。それでも、過去の映像や色あせない成績を見れば、自然と背筋が伸びる。
同1位のブライト健太外野手(上武大)は、高卒1年目で開幕スタメンを掴み、新人王やゴールデングラブ賞を獲得した経歴を踏まえ「選手として尊敬しています」と強調。プロ野球歴代最多487二塁打を引き合いに“立浪超え”を掲げた。一方で「礼儀、礼節であったり、そういった部分もすごく厳しい方だと聞きましたので、人としても尊敬しています」とも。身だしなみ徹底の方針は、新人の耳にも入っているようだ。
地元・愛知出身で同2位の鵜飼航丞外野手(駒大)は、少年時代は自転車でナゴヤドーム(現バンテリンドーム)に通っていたエピソードを披露。「記憶があるのは、代打として出て常に二塁打を打っているイメージだった」と、選手・立浪の面影をたどる。監督と選手の立場となり「とてもオーラのある方で、このような大人になりたい」と早くも手本にしていた。
高卒、遊撃手と共通点の多い同5位の星野真生内野手(豊橋中央高)は、当時の映像で指揮官のプレーに見入った様子。言葉を選びながら「1年目からゴールデングラブ賞を獲られているということもあって、参考にしたいです」と話した。一方の指揮官は「ドラゴンズを背負って立つような選手が出るように期待しながら、教育も含め、指導をやっていきたい」と意欲。“立浪1期生”の戦いが、ここから始まる。
(小西亮 / Ryo Konishi)