鷹・岩嵜が中日へ 新天地でキャリアハイも…「パ→セ」人的補償移籍リリーフの成績は?

中日に移籍するソフトバンク・岩嵜翔【写真:藤浦一都】
中日に移籍するソフトバンク・岩嵜翔【写真:藤浦一都】

過去にFA移籍の人的補償として「パからセ」に移籍したリリーフ投手は2人だけ

 ソフトバンクの岩嵜翔投手が中日に移籍することが決定した。国内FA権を行使してソフトバンク加入が決まった又吉克樹投手の人的補償として指名された。FAの人的補償としてパ・リーグからセ・リーグに移籍した中継ぎ投手は過去2人だけ。新天地で活躍できたのか振り返ってみる。

○2013年オフ 高宮和也投手(オリックス→阪神)

 国内FA権を行使しオリックスに移籍した平野恵一の人的補償で入団。移籍1年目はわずか1試合の登板に終わり防御率27.00と結果を残せなかった。それでも翌14年は22試合、15年はキャリアハイとなる52試合に登板し2勝0敗、8ホールド、防御率3.03の成績を残しリリーフ陣の一角として活躍した。16年オフに現役を引退したが横浜、オリックスと3球団を渡り歩いた左腕が一番輝いた球団だったともいえるだろう。

○2006年オフ 吉武真太郎投手(ソフトバンク→巨人)

 FA宣言で古巣ソフトバンクに戻ってきた小久保裕紀の人的補償として加入。06年は2年連続60試合に登板し20ホールドをマークするなどセットアッパーとして活躍したが、巨人移籍1年目は16試合に登板し2勝0敗、防御率1.89の成績に留まる。翌08年も開幕1軍入りを果たしたが若手の台頭もあり3試合に登板し0勝1敗、防御率11.57と成績を残せず同年オフに戦力外通告を受け現役を引退した。

 高宮、吉武は変化球と制球力で勝負する技巧派だったが、岩嵜は160キロに迫るストレートと斬れ味鋭いフォークを武器にするリリーバーで2投手とはタイプが異なる。来季がプロ15年目となる32歳の右腕は新天地・中日で活躍することができるのか、注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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