山川の“復権”なるか、鍵を握る2年目の韋駄天… 西武の開幕スタメンを最速予想
開幕投手は高橋、今井、松本の右腕トリオの争いか
就任6年目となる辻発彦監督が率いる2022年の西武は、3月25日にオリックスとの開幕戦を迎える。2021年は55勝70敗18分けで42年ぶりの最下位。リーグ連覇を果たした2018、19年に「山賊打線」と称された打棒に翳りが生じたが、実績ある選手が揃うだけに噛み合えば得点力は一気に高まるだろう。今後の補強、春季キャンプやオープン戦を通じて戦力に変動があるのは間違いないが、現時点での開幕スタメンを“最速”で占ってみたい。
レベルの高い野手が揃う西武。怪我さえなければ確定しているポジションは多い。捕手は2019年MVPで、2021年もリーグ2位の打率.309をマークした森友哉。一塁は2018、19年の本塁打王の山川穂高が捲土重来を期す。チームとしては、山川が4番にどっしり座る形になるのが理想だろう。二塁は、左腓骨骨折の影響で2021年シーズンは73試合出場にとどまった外崎修汰。三塁は新たに2年契約を結んだ38歳・中村剛也が健在、遊撃には4年連続ベストナイン&ゴールデングラブ賞の源田壮亮が君臨する。
ポイントは外野と指名打者の配置か。2021年に通算2000安打を達成した栗山は左翼で51試合、指名打者で59試合に先発出場した。まずは指名打者での出場が有力か。左翼は2021年にパドレスで32試合に出場した新助っ人のブライアン・オグレディが務めるとみる。
中堅は昨季台頭した岸、2度の盗塁王を誇る金子、2年目の若林らの争いになるだろう。若林は5月末までに20盗塁をマークしたが、左膝前十字靱帯を損傷して離脱した。回復は順調のようで、早期復帰が叶えば1番で起用される可能性が高い。圧倒的なスピードを誇る若林がリードオフマンとして働けば、打線の厚みはさらに増すだろう。右翼は、2021年に同ポジションで75試合に出場した愛斗が有力か。また、もう一人の新外国人野手、ジャンセン・ウィティ内野手は遊撃以外の内野と外野も守れるユーティリティ。ジャンセンがレギュラーに浮上してくれば、布陣も大きく変わってくるだろう。
開幕投手は高橋光成、今井達也、松本航の右腕トリオの争いか。2021年は高橋光成が初の大役を任され、やはりオリックスを相手に山本由伸に投げ勝っている。実績を買って高橋を推したい。