横浜38年ぶり日本一、巨人V9ストップも皆“寅年” 2022年のプロ野球にも波乱が待つ?
1998年、横浜は38年ぶりの歓喜に沸いた…24年後の今季は?
〇1986年 日本一=西武ライオンズ(パ)
セは広島が巨人とゲーム差なしという激闘を制し、2年ぶりの優勝を果たした。原動力はリーグで唯一チーム防御率2点台(2.89)を記録した投手陣。北別府学が18勝、防御率2.43、勝率.818を記録し3冠、MVPに選ばれた。パは西武が近鉄との争いを制して2年連続優勝。チームリーダーの石毛宏典がMVPに選出され、投手では渡辺久信が16勝、勝率.727、178奪三振でリーグ1位に。工藤公康も11勝を挙げた。日本シリーズは史上初めて第8戦にもつれ込む激闘となり、西武が4勝3敗1分けで制した。
〇1998年 日本一=横浜ベイスターズ(セ)
セは前年2位の横浜が実に38年ぶりのリーグ優勝を果たした。首位打者の鈴木尚典ら、リーグトップの打率.277、642得点の「マシンガン打線」が機能し、45セーブ、防御率0.64の佐々木主浩がMVPに輝いた。パは西武が前半首位を独走した日本ハムを逆転し優勝。盗塁王の松井稼頭央がMVPに輝いた。西口文也が13勝、148奪三振でそれぞれリーグトップの成績を残した。日本シリーズは横浜が4勝2敗で西武を下し日本一となった。
〇2010年 日本一=千葉ロッテマリーンズ(パ)
セは中日が阪神、巨人との争いを制して2006年以来の優勝。巨人の連覇を3で止めた。チーム打率、得点ともリーグ5位という中で打率.339、37本塁打、93打点と奮闘した和田一浩がMVP。13勝のチェン、12勝の吉見が中心の投手陣は安定感抜群だった。パはソフトバンクが2003年以来の優勝を果たした。17勝でMVPにも輝いた和田毅、16勝の杉内俊哉が投の両輪となったものの、日本シリーズにはシーズン3位のロッテがクライマックスシリーズ(CS)を制して出場。第6戦が延長15回引き分け、第7戦も延長にもつれ込む熱戦の末、ロッテが4勝2敗1分けで制した。
振り返ってみると、寅年には実に最多のリーグ優勝38回を誇る巨人が一度も優勝していないことに気づく。むしろ1974年にV9を止められたり、1986年にもゲーム差なしで優勝できなかったりと、波乱を演出する側に回っている。一方で中日が20年ぶり、横浜に至っては38年ぶりというように、久々の優勝を果たしたチームが目につく。パでもロッテがシーズン3位からの日本一を果たしたのが前回の寅年。今年はどんな“波乱”があるのか、開幕を楽しみに待ちたい。
(Full-Count編集部)