現役GG賞選手が小学校で体育教師に コロナで人手不足…メジャーリーガーが救いの手

カージナルスのハリソン・ベイダー【写真:Getty Images】
カージナルスのハリソン・ベイダー【写真:Getty Images】

カージナルスのベイダーが小学校で体育教師に

 機構と選手会の労使交渉が進まずにロックアウトの真っ只中にあるMLB。そんな中で現役のメジャーリーガーが、新型コロナウイルスの感染拡大により人手不足に陥った小学校で代理の体育教師を務める、という出来事があった。

 代理の体育教師になったのはカージナルスのハリソン・ベイダー外野手。昨季ゴールド・グラブ賞に輝いた27歳だ。米紙「USAトゥデイ」が「カージナルスの外野手ハリソン・ベイダーが小学校の体育の先生になった」と伝えている。

 記事によると、ロックアウト中で選手はチームの活動に参加できず。ベイダーには自由な時間があったため、7日(日本時間8日)に「学校に戻った」という。ミズーリ州クレイトンにあるメラメック小学校は、新型コロナウイルスの感染拡大で人手不足に。同州の上院議員がベイダーと学校を繋ぎ、ベイダーもこれを快諾。現役メジャーリーガーによる臨時の体育教師が誕生した。

 メラメック小学校の校長であるパトリック・フィッシャー氏が生徒の前でベイダー“先生”を紹介。コロナ禍のためマスクをつけて登場したが、ユニホーム姿ではなかったため、生徒たちも初めはベイダーが誰か分からなかったという。フィッシャー氏は地元のテレビ局「KSDK」に「一瞬『誰? 何が起こっているの?』という感じでした」と当時の様子を明かしている。

 それでも、地元のヒーローであるベイダーだと分かると、子どもたちは大盛り上がり。ともに体育の授業で体を動かして貴重な時間を過ごしたようで、ベイダーは「この年齢の子どもたちと交流するのは楽しいよ」。フィッシャー氏も「子どもたちはこのことをずっと忘れないでしょう」と語っていた。

【実際の動画】子どもたちも大盛り上がり! ベイダーが代理の体育教師を務めた実際の映像

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