パワー自慢の18歳韓国人がカージナルス入り 地元紙も驚き「最も予想外な才能」

カージナルスが18歳の韓国人外野手、チョ・ウォンビンと契約合意【写真:Getty Images】
カージナルスが18歳の韓国人外野手、チョ・ウォンビンと契約合意【写真:Getty Images】

アジア出身のアマチュア選手と契約するのは球団初

 米大リーグの各球団は15日(日本時間16日)から、国際FA選手との契約が可能になった。カージナルスは解禁数時間後に、18歳の韓国人外野手、チョ・ウォンビンとの契約に合意。契約金50万ドル(約5700万円)規模とみられるこの契約について、地元紙「セントルイス・ポストディスパッチ」が「最も興味深く、予想外な才能の1人と契約した」と高く評価している。

 記事によれば、カージナルスはこの1年、海外アマチュア選手の獲得に力を入れてきた。アジア出身のアマチュア選手と契約するのは初めてで、その方針が早くも実ったことになる。

 チョ・ウォンビンは2020年11月、レンジャーズの本拠地で行われた「ナショナル・パワー・ショーケース」でスカウトの関心を集めた。記事はこのダービーの中でチョ・ウォンビンが見せた強打について触れている。金属バットながら打球速度115マイル(約185.1キロ)、飛距離485フィート(約147.8メートル)という特大弾を放ったという。

 身長188センチ、体重91キロと恵まれた体格のチョ・ウォンビンは現在18歳。昨年の韓国プロ野球ドラフトでも1位指名が有力視されていたが、昨夏米国挑戦を宣言し、出国した。記事は「野球のあらゆる面で平均以上の才能を持っており、先のショーケースでは右翼から89マイル(約143.2キロ)の返球を見せた」としている。

 カージナルスは今回の国際FA契約解禁に伴い、ほかにドミニカ共和国、ベネズエラ、メキシコなどの選手と契約した。昨年は中米バハマの選手と契約しており、スカウト部長のルイス・モラレス氏は「世界中でカージナルスの存在感を大きくしたいと考えている」と発言している。実際にアジアでのスカウティングを強化しており、過去に韓国出身の選手ではキム・グァンヒョン投手やオ・スンファン投手(元阪神)が活躍している。日本人では世界一にも貢献した田口壮外野手が活躍、逆輸入選手では元巨人のマイルズ・マイコラス投手が現在も在籍している。今後の動きにも注目が集まりそうだ。

【動画を見る】パワー抜群!! カージナルスと契約した韓国人外野手の「ショーケース」でのプレー

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