ラミレス氏の次なる野望は「GM」 助っ人見極める“目”に自信「25~30HR保証」

前DeNA監督のアレックス・ラミレス氏【写真:荒川祐史】
前DeNA監督のアレックス・ラミレス氏【写真:荒川祐史】

DeNA監督時代に芽生えた編成トップへの思い

 選手としてNPB通算2000安打を達成し外国人初の名球会入り、DeNA監督として5年で3度のAクラスに導いたアレックス・ラミレス氏が次に見据えるのは――。「Full-Count」のインタビューに応じ、NPB球団でゼネラルマネジャー(GM)に就任するという野望を明かした。

「GMになって、いいチームを作るという目標を持っています。GMはチームを作り替えることができる。例えば少し苦戦していたチームがGMによって再建できた、上昇できたというのは凄く魅力的なことだと思っています。僕の大きな夢として、NPBチームのどこかでGMをやりたいですね」

 初めて気持ちが芽生えたのはDeNAの監督時代。チーム編成の権限を持つGMという立場に「自分の決断でより良いチームを作れる。いつかやってみたい」と思うようになった。5年間の監督業を全うし「家族と過ごす時間をつくりたい」と昨年は野球界を離れたが「自分はやはり野球人。機会があるのであれば野球界に戻りたい気持ちがある」と情熱は失っていない。

「僕はメジャーリーグにもいたのでコネクションがあって、スカウトやGMも何人も知っている。日本とアメリカと南米のことをよく分かっているのは、プラスに働くと思います」

 事実、選手を見る目は確かであり、活躍するための助言も的確だ。入団テストを経てDeNAに入団したネフタリ・ソトは1年目から2年連続本塁打王に輝いた。元々力があっても異国で活躍できない助っ人も多いが、エドウィン・エスコバーはDeNA移籍後に花開き、タイラー・オースティンも1年目から結果を残している。野手には打撃練習後、欠かさず声を掛けてアドバイスを送るのは毎日の光景だった。

「自分自身が外国人選手として多くのことを経験したので、どういう選手が適正能力が高いのか、日本で活躍できるかという見る目、接し方はよく分かっています。ただ国籍関係なく、僕は日本で活躍したので日本人選手のことも凄く分かります」

 2020年には、控え選手だった佐野恵太を主将に抜擢。能力を信じて4番起用を続けると、この年106試合に出場して打率.328で首位打者、20本塁打69打点、ベストナインに輝くなど大ブレークした。

夢への一歩「アジアンブリーズ」GM就任

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