オリックス杉本ら「99」が急上昇 平成以降で本塁打王が最も多い背番号は?

オリックス・杉本裕太郎(左)と巨人・岡本和真【写真:荒川祐史】
オリックス・杉本裕太郎(左)と巨人・岡本和真【写真:荒川祐史】

「55」では松井、村上、大豊、T-岡田、エルドレッドが本塁打王に

 昨年の本塁打王はセ・リーグが背番号「55」のヤクルト・村上宗隆と「25」の巨人・岡本和真、パは「99」の杉本裕太郎が獲得した。では、本塁打王になった選手が着けていた背番号で最も多いのは何番なのだろうか。本塁打王に15度輝いた王貞治は「1」、9度の野村克也は「19」を着けていたが、ここでは平成元年(1989年)から昨季(2021年)までの33年間(1989~2021年)に限定し、ランク付け。松井秀喜らが着けた「55」が7度で最も多い結果となった。(敬称略)

 背番号「55」を着けた平成以降の本塁打王は5人。そのうちの4人は3度キングになった松井をはじめ、大豊泰昭、T-岡田、村上宗隆と左のスラッガーだ。大豊、松井は王貞治の年間最多アーチ55本にちなんで着けられたと言われている。その系譜が引き継がれる形で、村上も「55」に。左の長距離砲の“代名詞”ともいえる番号になってきたといえよう。

 2位は「25」と「60」の6度。「25」は村田修一が横浜在籍時に2度タイトルを獲得、これを継いだ筒香嘉智もキングとなった。さらに巨人でも、村田の後を継いで2018年から「25」を着ける岡本和真が2年連続で本塁打王になった。「60」は現役最多の442本塁打を誇り、6度本塁打王になっている西武・中村剛也が着ける。

 続くのは「3」で5度。平成唯一の3冠王・松中信彦や中村紀洋が近鉄時代の一時期(1997~2001年)着けてキングに。浅村栄斗は2020年のパ本塁打王だ。

 そして“急上昇”なのが「99」。昨季限りで西武を退団したエルネスト・メヒアが2014年に同僚の中村とタイトルを分け合い、DeNAのネフタリ・ソトが2018、19年に連続キングになった。そして昨年、オリックスの杉本裕太郎が入団6年目、30歳シーズンにブレークして本塁打王に。計4度で5位タイにランクインし、直近10年に限ればトップになる。

 他にも外国人選手が着けることが多い「42」は4選手が本塁打王に。「6」の落合博満は平成以降では2度だが、通算では5度本塁打王になっている。山崎武司とアレックス・ラミレスは2球団で異なる背番号でタイトルを手にした。背番号から様々なことが見えてくる。

【一覧】平成以降の本塁打王背番号ランキング 松井秀喜らの55がトップ、99が急上昇

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