巨人を退団した陽岱鋼、新天地はどこに? 台湾プロ野球でのプレーには“壁”が存在
かつては年末のドラフトで指名され、スムーズに台湾プロ野球入りのケースも
かつて、ドラフト会議は日本と同じく秋に行われていたため、タイムラグは生じなかった。2013年オフに阪神を退団した林威助外野手のケースがそうだ。
林威助は柳川高(福岡)、近大と日本へ野球留学ののち、2002年のドラフトで阪神の7位指名を受けてNPB入り。2013年オフに戦力外通告を受けると、日本での現役続行を目指して12球団合同トライアウトを受けた。ただ獲得に名乗りをあげる球団はなく、11月に行われた台湾プロ野球のドラフトで中信兄弟に3位指名され入団した。4年間プレーした後に現役引退し、昨季からは中信兄弟の監督を務めている。
陽岱鋼は2016年終了後に日本ハムからFA宣言し、巨人と5年契約を結んだ。その契約が満了したこのオフ、本人の希望もあり自由契約となって退団。昨季、1軍ではわずか7試合出場に終わったものの、台湾ではまさにスーパースター。言動やファッションまでも社会に注目される存在だ。台湾メディアは米国に渡り、独立リーグやマイナーリーグでプレーする可能性も報じている。日本にも多くのファンを抱える陽岱鋼の躍動を、次にみられるのはどこになるのだろうか。