元阪神ロサリオ、元広島バティスタ…NPB経た“大砲”が台湾プロ入りする理由

元阪神の中信兄弟・呂彦青【写真提供:CPBL】
元阪神の中信兄弟・呂彦青【写真提供:CPBL】

「打高投低」が解消され、外国人選手の獲得傾向に変化

 台湾プロ野球に対し「打高投低」のイメージをもっている方は多いだろう。実際には2020年の後期から公式球の反発係数が見直され、本塁打は激減している。2016年には年間603本、2020年も561本だったが、昨季は331本まで減った。味全の加入で5球団となり、総試合数が240試合から300試合へと60試合増えたにも関わらずだ。長打率も2020年の.462から昨年は.365へと下がった。

 こうした中、主に先発投手を獲得してきた外国人選手のスカウティング傾向にも変化が現れている。富邦にサビエル・バティスタ(元広島)、統一にウィリン・ロサリオ(元阪神)が入団。1軍参入2年目で、他球団より外国人枠が1つ多い味全もBCリーグの富山や神奈川でプレーしたテルビン・ナッシュと、日本と縁のある打者を獲得した。

 中信も昨季3Aで23本塁打したフランシスコ・ペーニャ捕手を獲得し、各球団が打線の強化を図っている。さらに味全は、昨季日本ハムでプレーしたロニー・ロドリゲス内野手と契約したとの報道が出ている。

 台湾プロ野球では4球団120試合制となった2009年以降、なかなか外国人野手が活躍できず年間80試合以上出場したのはわずか3人。今季新加入の大砲たちは、前例を覆すことができるだろうか。

大物の戦力外も…通算本塁打キングやGG賞9度の名手が自由契約に

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