薬物疑惑のボンズ&クレメンス、殿堂入りは? 米メディアは厳しい論調「奇跡が必要」

米殿堂入りの有資格最終年を迎えるクレメンス氏(左)とボンズ氏【写真:Getty Images】
米殿堂入りの有資格最終年を迎えるクレメンス氏(左)とボンズ氏【写真:Getty Images】

ボンズ、クレメンスは9年連続落選で今年がラストイヤー

 2022年の米国野球殿堂入りは25日(日本時間26日)に発表される。昨年は8年ぶりに該当者なしに終わったが、今年は“ラストイヤー”を迎える歴代最多の通算762本塁打のバリー・ボンズ氏、通算354勝のロジャー・クレメンス氏に注目が集まっている。薬物疑惑があった2人の殿堂入りに米メディアは「奇跡が必要」と厳しい見方をしている。

 殿堂入りは、全米野球記者協会による投票で75%以上の得票が条件となっている。候補入りしてから10年目を迎えるのがボンズ氏とクレメンス氏。現役時代に圧倒的な成績を残しているがここまで9年連続で“落選”し今年が最後のチャンスとなっている。

 75%以上の得票が集まらない最大の理由は薬物疑惑だ。2人には現役時代に運動能力強化薬物のPEDを使用した疑いがありカナダメディア「ザ・スコア」も「ボンズとクレメンスが抱く殿堂入りへの希望は、危機に瀕しているように思える」と指摘。

 最終年を迎えた候補者に対してはこれまで以上に票が集まる可能性があることを言及しつつも「しかし、ボンズとクレメンスには奇跡が必要になる」と伝えている。野球殿堂投票最新情報サイト「BBHOF Ballot Trucker」では22日(日本時間23日)時点では開票率44.9%で176票が確認されており、ボンズ氏が77.3%、クレメンス氏が76.1%を集めている(最多得票率はデビッド・オルティス氏の83.5%)。殿堂入りには今年の総票数392票のうち294票が必要になる。

 昨年はボンズ氏が61.8%、クレメンス氏は61.6%の得票率を集めていたが、果たして結果はどうなるのか注目が集まる。

(Full-Count編集部)

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