新庄キャンプ、グラウンド内は意外と“普通”!? 2日目は「何かやろうかな」

練習を見つめる日本ハム・新庄剛志監督【写真:荒川祐史】
練習を見つめる日本ハム・新庄剛志監督【写真:荒川祐史】

2日の1軍指導では変化を予告「何かやろうかなと思っている」

 オフの話題を独占してきた日本ハムの新庄剛志監督が1日、グラウンドでの指導をスタートさせた。キャンプイン前日には球場で約2200発の花火を打ち上げ、1日は球場に三輪オートバイで乗りつけるという規格外なパフォーマンスを見せる一方、球場内の風景はあまりに“普通”だった。指揮官の狙いはどこにあるのだろうか。

「どんな風変わりなメニューが出現するのか……」という報道陣やファンの期待は打ち砕かれた。1日、新庄監督が視察した沖縄県国頭村の2軍キャンプでは、例年と変わらない練習メニューが展開された、野手は午前中に走塁練習、キャッチボールからのノック。ランチの後は5組に別れて打撃、守備、走塁をリズミカルにこなした。

 違いがあったとすれば、内外野のノックを4か所で行ったこと。1つのポジションに立つ選手は2~3人と少なく、より多くのボールを受けられるという狙いだろう。投手もウォーミングアップの後、投内連携、さらに上原、齊藤、柿木、長谷川、新人の北山の5投手がブルペンで投球練習を行った。

 それぞれの場面で新庄監督が選手に声をかけるシーンはあった。ブルペンでは今季から投打二刀流に取り組む上原に「力んでなげた球より、力が抜けたほうがいいボールがいっているよね」とアドバイス。さらに慣れない打撃練習に臨む際には「打球はどうでもいいかから、下半身のキレを意識して振り切れ」との言葉をかけたという。

 例年通りのメニューを、例年通りにこなす選手。昨季5位のチームがこれでは、変化などほど遠い。「とにかく練習させたい。子どもの頃って日が暮れるまで野球をしていたでしょ、そんな感じで」とキャンプの狙いを話していた新庄監督も我慢ならなかったのだろう。球場を去る際には「もったいない。練習のための練習をやっている。練習は試合のようにやってほしい」と苦言を残した。

 常に緊張感を高めた、ハイレベルな凡事徹底こそが、新庄イズムのように見えてくる。2日には1軍のグラウンドに現れる。「初めて見るので、ちょっと何かやろうかなと思っている。肩とか見たいので」。ここでどんな化学反応が起きるだろうか。

(羽鳥慶太 / Keita Hatori)

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