キャンプ開始遅れ濃厚、労使交渉また合意至らず カブス右腕「ファンの皆、気の毒」

MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏(左)とMLB選手会専務理事のトニー・クラーク氏【写真:AP】
MLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏(左)とMLB選手会専務理事のトニー・クラーク氏【写真:AP】

「USAトゥデイ」は「時間が迫る中、解決策は見えない」と述べた

 メジャーリーグ機構と選手会の労使交渉が1日(日本時間2日)に行われたが、合意には至らなかった。米全国紙「USAトゥデイ」は「さらなる辛辣さを生み出しただけだった」と16日(同17日)に予定されていたスプリングトレーニング開始は「遅れる見込み」と報じた。

 約90分間の交渉は、選手会側が前回の提案からわずかにしか修正せず、機構側はひどく立腹。一方の選手会側は、機構側がさらなる譲歩を見せないことにイライラを募らせたという。キャンプを予定通り開始させるためには「来週中に奇跡的な解決策を出すことが必要」と指摘した。

 今回は、ロックアウト直前の昨年12月1日(同2日)以降、わずか4回目の交渉の場で、1月25日(同26日)以来だった。選手会側はボーナスプールや最低年俸の変更を要求しているが、同紙は「湾ほどの大きさの隔たりがある最低年俸とぜいたく税の基準については全く動きがなかった」と説明した。

 機構側は近く新しい提案をする予定だが「進展がひどく遅い中、現実的なデッドラインは今や2022年のレギュラーシーズンが遅れるのを防ぐための2月末かもしれない」としており、重い事態であることを物語っている。

 昨夏から始まった交渉の中で、大きな譲歩は選手会側がFA取得までの年数を6年から5年にするという要求を取り下げたことと、機構側が年俸調停制度を無くすという提案を取り下げたことぐらい。「時間が迫る中、解決策は見えない」と述べた。

 選手らも反応を示した。カブスのマーカス・ストローマン投手は自身のツイッターに「マンフレッドとその仲間は理由もなくシーズンを遅らせようとしている。ショッキングではない」「野球ファンの皆、本当に気の毒に思う」と綴った。

(Full-Count編集部)

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