「引き分け増加」は2021年シーズンをどう変えた? 上位に直結する試合巧者ぶり

2010年以降のパ・リーグ勝率5位球団【画像:(C)PLM】
2010年以降のパ・リーグ勝率5位球団【画像:(C)PLM】

2011年、2021年は下位チームでも引き分けが多い

 2012年に5位に沈んだロッテはリーグ最多の15試合、2021年の日本ハムはリーグ最多と1個差の20試合と、多くの引き分けを記録。順位が低いということは、チーム自体が上手く機能していたとは言い難いはずだが、これだけ多くの試合を引き分けに持ち込めているという点が、この2シーズンの環境を象徴している。

2010年以降のパ・リーグ勝率6位球団【画像:(C)PLM】
2010年以降のパ・リーグ勝率6位球団【画像:(C)PLM】

 最下位に沈んだ2011年のロッテ、2012年のオリックス、2021年の西武も、それぞれ10試合以上の引き分けを記録。その影響もあり、2011年のロッテが記録した54勝は、勝率.300台と大苦戦を強いられた2017年と同数に。2021年の西武が記録した55勝もそれに近い数字であり、引き分けの多い環境下では、得失点のバランスが崩れた下位チームほど厳しい成績に直面していた。

優勝チームはいずれも、引き分けが多い中で試合巧者ぶりを発揮

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