定位置なければ「他のところへ行く」 故障で低迷…20年本塁打王の複雑な思い

ヤンキースのルーク・ボイト【写真:Getty Images】
ヤンキースのルーク・ボイト【写真:Getty Images】

ヤンキースのルーク・ボイト「ニューヨークでプレーするのが大好き」も

 ヤンキースのルーク・ボイト内野手が移籍の可能性を口にした。米紙「ニューヨーク・ポスト」はホイトの「ヤンキースで一塁手としてプレーしたい。そうなれば、素晴らしい。そうならなければ、私は他のところへ行く」というコメントを紹介。2020年のア・リーグ本塁打王の去就はどうなるのだろうか。

 ロックアウトが続く中、ヤンキースに残ると思うかどうか聞かれ「そう思う。私は現在デプスチャートで唯一の一塁手だ」と自信。それは、昨年7月のトレードでカブスから移籍し、一塁手として活躍したアンソニー・リゾがFAになったからだ。

 ブライアン・キャッシュマンGMはロックアウト前、補強が必要なポジションの1つとして一塁を挙げた。ボイトは来季年俸調停で約540万ドル(約6億2400万円)が予想される。昨年はスプリングトレーニングで左膝の半月板を損傷して手術。他にも度重なる怪我で苦しいシーズンを送った。新型コロナウイルスの影響で短縮された2020年シーズンに本塁打王に輝いたものの、そこから成績は低下。2021年は9月に負傷者リスト入りし、そのままシーズンを終えた。

 30歳のボイトは現在万全な状態であり、スプリングトレーニングが始まるのなら準備はできていることを強調。しかし同紙はボイトの負傷歴もあり、ヤンキースがリゾと再契約することも明確な可能性として残っていることを指摘している。

 またマット・オルソンをアスレチックスからトレードで獲得することや、FAでフレディ・フリーマンと契約することを狙っているかもしれないという。「もしヤンキースがこれらの打者と契約することになれば、ボイトはほぼ確実にトレードされるだろう」と分析した。

「私はニューヨークでプレーするのが大好きだ。ファンは私のことを愛してくれるし、私も彼らのことを愛している。残留できることを願っているけど、それは私にはコントロールできないことだ」とボイト。「球団がそう(リゾを獲得)した理由は分かるよ。私は怪我をして、昨季かなりの時間をILで過ごしたから納得している。左打者も必要としていたし。でも、私もこの4年間で非常に良い打撃をしてきたときもあったんだ」と複雑な心境を明かした。

(Full-Count編集部)

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