試合球は「アルミ箔を剥く」から「袋から出す」に ミズノがNPB球の包装資材を変更へ

ミズノはNPBに供給する統一試合球の包装資材を変更へ
ミズノはNPBに供給する統一試合球の包装資材を変更へ

2022年シーズンから採用、アマチュア向けも順次変更へ

“試合球”を使う時、アルミ箔を剥いて取り出す思い出が、野球経験者ならばあるのではないだろうか。その一連の作業が変わることになりそうだ。ミズノは14日、一般社団法人日本野球機構(NPB)に供給する統一試合球の包装資材に湿気(水分)と光からボールを守る「GL BARRIER(ジーエル バリア)」を2022年シーズンから採用することを発表した。

 これまで、統一試合球の梱包は、保管時の温度、湿度の影響を最小限にし、紫外線の影響による変色を防ぐため、アルミ箔と透明フィルムの2つの包装資材で保護していた。包装資材に「GL BARRIER」を採用することで、アルミ箔を使用せず、同等以上の状態でボールを保護することができるという。

 さらに、従来の包装資材と比べて、CO2の排出量を年間約1.7トンを削減できる見込み。(原料採掘~使用後の廃棄まで、凸版印刷株式会社、ミズノ調べ)。今後、ミズノが製造、販売するアマチュア野球向け硬式球の包装資材も順次変更する予定となっている。

「GL BARRIER」の特徴は、水分と光の透過量が非常に少ない包装資材で湿気によるボールの質量変化が少なく、光によるボールの変色は従来の包装形態と同等品質であることを確認している。NPBでは各球団の用具担当者がアルミ箔を剥く作業があったが、その手間もなくなる。新球を手に取る時の感覚も、時代とともに変わっていきそうだ。

【実際の写真】試合球は「アルミ箔を剥く」から「袋から出す」作業に ミズノの画期的な包装素材

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