打てない原因? ヤンキース主砲が“守備シフト”に苦言「外野に何人も置くのはNG」
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2年連続で打率1割台のギャロ「打撃の難しさをみな理解する必要がある」
ヤンキースの大砲ジョーイ・ギャロは、2年連続で打率1割台と苦しんだ。昨年7月にレンジャーズから移籍後も低迷。2年連続で40発以上を放った実績もある28歳は、不振の矛先を「守備シフト」に向けている。米ニュージャージー州最大のニュースサイト「NJ.com」では、ギャロの低打率に触れ「彼はその原因の1つが何なのかわかっていると考えている。シフトだ」と言及した。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」では、ギャロの“言い分”も紹介。守備シフトが戦術の一環であることは理解しつつも「どこかのタイミングで、少しだけ野球を調整しないといけないと思う。何が言いたいかというと、外野に6人も選手がいるのに、どうやって二塁打や三塁打を打てっていうのか。それが理解できない」と言い放った。
メジャーでは当たり前のように使われるようになった守備シフト。2013年は6882回の実施にとどまっていたが、2021年は5万9062回まで増加。昨季にシフトが的中して幻となった安打は、4802本にも上ったという。昨季のギャロも当てはめてみると、シフトによって失った安打が29本、生まれた安打が14本。差し引き15本を損した結果となったという。
その上で「打撃の難しさをみな理解する必要があると思う。野手が(ポジションとは関係ない)別の位置で構えていると安打を打つのは難しくなる」と改めて強調。「シフトを敷くのはOKだとしても、外野に(外野手以外の選手を)何人も置くのはNGだよ」と見解を述べた。ただ、昨季はメジャーワーストの213三振も記録。シフトだけが低打率の原因とは言い切れない側面も滲む。
(Full-Count編集部)
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