激化する阪神4番争いの鍵は? 佐藤輝より「悪くなると長い」大山をOBが推すワケ

阪神・大山悠輔(左)と佐藤輝明【写真:荒川祐史】
阪神・大山悠輔(左)と佐藤輝明【写真:荒川祐史】

阪神OBの野口寿浩氏が両者の“課題”を指摘、4番の適性とは…

 阪神の4番をめぐる争いが激化している。6年目の大山悠輔内野手と、2年目の佐藤輝明内野手が紅白戦で両軍に分かれて4番を務めるなど、首脳陣も競争を煽る。現役時代にヤクルト、阪神など4球団で捕手として活躍した野球評論家・野口寿浩氏が、それぞれの4番奪取への鍵を探る。

「チームが4番に求めることは、勝敗に関わる場面で打ってくれることです」と野口氏。「そういう意味では、2人とも勝負強さを持っていると思います」と評する。

 大山は昨季、開幕戦を含めチーム断トツの93試合でスタメン4番を務めた。課題は好不調の波が激しいこと。3、4月は月間打率.300、5本塁打と好調に滑り出したが、5月に背中の張りで19日間の登録抹消。打率は6月.211、7月.213、8月.196と下降した。

 しかし9月には.313、10月も.321と打率が上向き。「いったん悪くなると長い。いかに短期間で不振から抜け出せるか、上下動の激しい波形を変えていけるかどうかが課題だと思います」と野口氏は指摘する。昨季トータルでは打率.260、21本塁打、71打点だった。

佐藤輝は「苦手なコースをやっつけるか、そこには手を出さず甘い球を待つか」

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